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あなたが真っ先に思い出すのは,楽しかったこと? それとも...

ワンダ

4年ほど前(2013年時点)の11月の頭、島根に住む友人に会いにツーリングしてました。
岡山の山中でキャンプをして、翌日鳥取の米子に抜けて島根に向かう予定でした。

ところが途中から雨が降り始めました。
米子に抜けるまでには観光地の蒜山があるから安い宿が取れるだろうと高をくくって走っていると雨は雪に変わりました。

寒さに震えながら蒜山に着くと、泊まれそうなのは予算オーバーしそうなホテルだけ。仕方なしに米子方面に向かうと観光協会の建物が!

飛び込むと中にいたのは同じ建物にある商工会のおっちゃん。

事情を話すと知り合いのペンションのオーナーに電話をしてくれました。電話を代わってもらって交渉。なんとか手持ちのお金で泊めてもらえることになりました。

一度お礼をしに行かねばと思いながら行けないままですが、あのおっちゃんとペンションのオーナーさんのことは一生忘れません。

JIN

人の情けに助けられ・・・。 

四国から九州へフェリーで渡り、佐賀の吉野ヶ里遺跡を見学。見所多く、夕方になったので、福岡への途中でキャンプしようと、事前にネットで見ていた「どんぐり村」に行ったら「閉鎖」の看板が・・。あれっ?

仕方なく途中のキャンプ場を探しながら峠を上るのですが、シーズンオフでどこも無人。
一度は湖畔のキャンプ場を見つけてテントまで張ったのですが、人っ子一人いない湖畔は、寂しくて、怖くて、撤収。

結局、福岡までおりて、コンビニの駐車場でカーナビでホテルを探していたら、女性から「愛媛から来られたんですか?泊まる所がないんですか?主人がうちで泊まらないかと言ってるんですが。」と声をかけられました。

「えっ、いいんですか?」と聞くと、駐車場に止めてあったワゴン車の運転席から、ご主人が「狭いけど、いいか?」と言われるので、「ありがとうございます。晩御飯はコンビニで弁当買ってますから、寝るとこだけお願いします。」

ということで、ワゴン車についてご自宅まで行き、熱いお風呂を頂き、コンビニ弁当食べながら、色々話しました。

「何で声かけてくださったんですか?」と聞いたら、ご主人も若い頃自転車旅行して、見知らぬ人に泊めてもらった事があるそうで、コンビニで呆然としている私を見て、昔を思い出したと。

ご主人と話が弾んで、ご主人お酒は飲まれなのに、もらい物だと言う輸入もののウィスキーまで振舞ってくださいました。(飲まない方なので、いきなりコップにストレートでなみなみ注がれたので、さすがに「すみません、氷と水ください。」といってしまいましたが・・。

「布団は構いません。シュラフがありますから。」ということで休ませて頂き、翌朝の食事まで頂戴して、「見物するならここがいい。」とアドバイスまで頂いて、ご夫婦に見送っていただきました。(「早良区」というところで、読み方も分からなかったのですが、「さわらく」って言うんですね。)

帰途、秋吉台でキャンプして、帰ってから早速お礼状と、ちょうど取れたばかりの新ジャガイモと、地元名産のPOMジュースを箱に詰めてお送りしました。

それから2年後、突然「福岡の○○です。今車で四国を回っていて、ちょうど松山にきてるんだけど、会えませんか?」と電話が!! 「ええっ!あの時の!!」

自宅に来ていただいて、お茶くらいしかおもてなしできなかったのですが、たいへん懐かしく、ありがたく、「もう次に行くから。」と慌ただしく去っていかれるのを、妻とお見送りしました。

2年越しで、このツーリングが完結したんだな、という思いがしたものです。これまでのツーリングで、一番思い出深いものとなりました。

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