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自動車学校の一職員から見る自動二輪

おじさんライダー

自動二輪の免許(当時は中型限定)を取得して25年になるものです。
未だに、上手とは言いがたい乗り手でありますが、ライダー及び高校生を持つ親の立場として、考えを投稿させていただきます。

1.まず最初に(意見ではなく、一般論として)
 3ナイ運動については、私が免許取得したころから言われてきたことのように記憶しております。
 当時は、高校生によるバイクの死亡事故もかなり多く、学校側に対する風当たりが強くなっており、3ナイ運動の開始になったと思います。

 ここで、再考いただきたいのは、誰も「意地悪で」とか「意味無く」3ナイ運動を始めたのではないことを、ご認識いただきたいのです。3ナイ運動が形骸化しているとか、現状と合っていないという議論ではなく、あくまで、何故、成立してしまったのかをご認識いただきたいと思います。

2.ライダーの立場として
 責任を持った運転が出来るのであれば、高校生であることは関係なく免許を取得して、バイクに乗ればよいと考えます。
責任とは、「バイクを自力で維持できる」「事故を起こさない努力ができる」「事故を起こした場合の保障ができる」つまり、誰にも迷惑をかけないことだと併せて言いたいのです。

 これが、守れるのであれば、3ナイ運動の意味自体が無くなると言っても過言にはならないと考えております。

3.親の立場として
 バイクは独りで乗るものというのが持論ですが、自分の子供は積極的にタンデムでのツーリングに誘います。
風を切る爽快感や、コーナー・スタート時の加速感などは車では決して味わえないものであり、親父が何故バイクに乗っているのかを子供達に分からせるには一番の手段だと考えるからです。

 小学生の頃から、バイクに接していれば当然免許も欲しがります。バイクも欲しがります。
 しかし、長女(高一)には免許を取らせる予定はありません。
 なぜならば、彼女が自分で選んだ学校では免許取得自体を禁じているからです。

学校の考えについて善悪を問う気持ちも全くありません。彼女には、選択する権利があったのであり、受検前にに調べればバイクが禁止されていることなど簡単に分かった問題であるためです。(学力の関係で色々選べなかったってのもありますがw)

4.では、親父はどうしてきたのか&これからは?
 私は、バイクに乗れるか否かで学校を選んだアホな奴です。
 ただし、学校のレベルを落としたわけでもなく、親に経済的な負担増を掛けたこともありません。(ここは自慢です。すいません)
 長女が免許を取りたいと言ったときには、「取りなさい。ただし、学校は辞めなさい。校則程度が守れなくて、交通法規が守れるわけがない。」と言ってみました。

彼女は、「大学に入ったら現在私が乗っているバイクをヨコセ」と言っております。親ばかなため、高校卒業時にはバイクと車の免許を両方取得させてやりたいと思っております。
 しかし、それまでは、彼女は我慢です。そして、親子でツーリングという私の夢も我慢です。

途中の「免許をとるか学校を取るか」というのは、我が子にのみ言えた言葉であり、世間一般に通じるとは思っておりません。(が、敢えて記述いたしました)

長文お許しください。バイクに乗りたいとお考えの各位が少しでも参考としていただければ幸いです。


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