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自動車学校の一職員から見る自動二輪

たつや

36歳の今年高校に入学した娘を持つ父親です。
みなさん、いろいろな意見もあり、現役の高校生の方や教師の方、私と同じ父兄の立場・・・。
私自身は3ナイ運動も4ナイ運動も反対です。
以下、法律家として意見を書かせて頂きます。

そもそも、日本は法治国家であり、王政や共産主義国家の様な、誰かが何処かで言った事が、強要される国では無いはずです。
全ての法律や決まり事の根源である「日本国憲法」は日本を民主主義国家と規定し、幸福を追求権を保障しています。
ここで間違ってはいけないのが幸福追求権であって、幸福権では有りません。幸福は人によって様々であるし、国家が保障する問題ではありませんからね。

この、憲法で保障している権利を侵害する事が出来るのは、公共の福祉に反する場合だけです。
公共の福祉とは、他人に迷惑を掛けない。ただこれだけです。
全ての国民は、自由に幸福を追求する権利を持っており、他人の権利を侵害しない限りにおいて、自由であるはずなんです。

過去に日本は、大日本帝国を作り、アジア各国に迷惑を掛け、国民に対しても、現在の北朝鮮の様な不自由を強要し、結果悲惨な状況を生み出しました。
その反省と今後間違いを起こさない為に作られた憲法です。

法律を作る唯一の立法機関である国権の最高機関である国会でさえ、憲法に反する法律は作れないのです。
従いまして、高校による免許取得規制は憲法違反あると考えます。

さて、本題である高校生に対する自動二輪の禁止問題ですが、基本的に自由国家であり、法治国家である以上、法律で許されている権利は迫害する事自体が憲法違反と思われます。
憲法違反であるかどうかの判断は、現在の日本の規定では最高裁判所以外では判決をもらうのが難しいので、最高裁まで地方裁判、高等裁判、最高裁判と3回争う必要が有ります。
その間に子供の高校生活は終わってしまいますし、時間が掛かり過ぎるので、誰も裁判を起こさないのでしょうね。

皆さんがおっしゃる権利と義務の話も非常に納得できますが、そもそも高校生に責任能力なんて無いのです。
高校生が起こした事故の責任は親が負う事になりますし、親が全責任を持つ事を前提に法律は規定されています。
未成年への様々な規制はその観点で成り立っていますし、成人する事の大切さはそこに有ります。

私の意見の結論としては、親が認め、何か有った時には子供に代わって責任を取る覚悟が出来ているのであれば、その子供が二輪に限らず、車であろうと危険物の資格であろうと、取得し活用する事が出来ると思います。

しかし、親に内緒(責任義務者の許可なし)で無免許となるとこれは完全に公共の福祉に反しますし、犯罪です。
未成年の間は親の保護下にあり、親によると言う事ですね。
成人になってからは本人の自由です。

どの様な育て方をするかも、子供の人権を迫害しなければ親の自由です。
高校に「子供の権利」や「保護者の権利」を迫害する根拠は何も有りません。日本の事なかれ主義の産物である3ナイ運動をみんなで潰すべきと考えます。
ここは日本で自由国家なんです。
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