I'm Rider
 I'm Rider >> Think >> ライダーの視点から >> オーバー1リッターに対する疑問について

ライダーの視点から:オーバー1リッターに対する疑問について

daytona

背の低い人は大きなバイクに乗りにくいし、背の高い人は小さなバイクに乗りにくい。
人間のサイズとバイクのサイズの関係であれば、それはただその個人だけの問題であると考えます。

バイクの性能の話であれば、今度は環境の問題であると考えます。

何百キロと直線の舗装路が続く国や、車通りが多い幹線道路なのに舗装されていない道が多い国、そもそも高速道路に最高速制限が存在しない国、最高速が80km/hに制限されている国など様々な条件があります。

オーバーリッターバイクというものが世界で一番力を発揮する「速度制限が無い国」では、250km/hからの制動能力、200km/h巡航のための風防能力、150km/hでの旋回能力が要求されています。
ですのでオーバーリッターバイクも、1000ccを超えていなくても百何十馬力あるバイクも、この状況下であれば必要な能力と言えるでしょう。

次は400ccや750ccについて考えてみます

日本やその他の国の様に最高制限速度が100〜120km/hほどの環境下であればちょうどいい性能であるといえるでしょう。120km/hからの制動能力も十分ありますし、80km/hでの旋回に不安を感じることはありません。

ですが、未舗装の幹線道路が多い国からすれば400ccや750ccというバイクは必要以上に重く、違法なほど速く、無駄に力強い存在です。

そんな環境の下では、50ccや125ccに軍配が上がるのではないでしょうか。

これだけ環境が違っていても、それらの国では必要以上な能力のバイクも必要以下の能力しかないバイクも買うことができ、乗ることができます。

自分に必要ないものは存在してはならない。

そんなつまらない世界に、していきたいでしょうか。


top

back
Index
  I'm Rider