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ライダーの視点から:オーバー1リッターに対する疑問について

Rocky Papa

私は二輪歴20年です。乗り継いできたバイクは、個人所有では80ccから750ccまで含めて20台位です。
また他にも機会に恵まれ、オン・オフ問わずに50ccから1500ccまで、多種多様なバイクに乗る事が出来ました。
その体験から「私自身」については300ccから600cc位のバイクがオールマイティーに使え、また乗ってて楽しいと感じました。これは人により様々だとは思います。

オーバーリッターに乗るのも大いに良い事だと思います。ただ感じるのは、乗る以上はそれに見合った「意識」「技量」は最低限、必要ではないでしょうか?
まず「意識」については、最近の大排気量車に乗っている方々のマナーは非常に悪いと感じます。もちろん全ての方を指している訳ではありません。しっかりとマナーを守っていらっしゃる方も大勢います。

次に「技量」ですが、こちらに関しては目も当てられない状況です。試験場に毎日のように出入りしている関係上、二輪の試験はよく見るのですが、特に大型二輪の技能検定については「お話にもならない」レベルです。

私が大型を取った頃は200人中、2〜6人程しか合格しませんでした。服装だけでも不合格は有り得たのです。今はどうでしょう?非常に合格し易くなっています。例えば、バイクに乗る服装では来ないし、ヘルメットも持っていない、グローブすら持っていないどころか素手で乗ろうとする。それでも受験出来るのです。また何度か受験してる内には、運が良ければ合格もする。「自分は上手くなった。上手いんだ」と勘違いしたままで・・・

しかし実際は普通二輪、いや小型二輪にすら乗れるのか?というレベルなのです。こんな方達が合格後に当たり前のようにオーバーリッターに乗るのかと思うと、これはちょっと怖いものがあります。

ま、自由なのですが・・・老婆心から申しますと「乗りたいから乗る」のではなく「乗れるから乗る」と考え直していただきたいな、と。
バイクというものは「乗って」こそ楽しいのであって「乗せられて」いては辛いだけです。

しかし練習する機会と場を与えないで「売りっぱなし」のメーカー側にも大きな責任があるのでしょうね、きっと。昔のように各メーカーさんに「スクール」を再会していただきたいものです。
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