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ライダーの視点から:オーバー1リッターに対する疑問について

ZAKI

雑誌を読んでいると、よくこの様な話が書かれているんですよね。自分には400ccが丁度良いとか、リッターバイクは馬力が有りすぎて扱えないなどなど。でもこれはやっぱり自分の気持ち次第ではないでしょうか。
例えば「今乗っている40馬力のバイクなら扱えるけど100馬力もあるバイクは扱えないんじゃないかな」と思っている人もいるでしょう。
本当にそうでしょうか?
本当にその40馬力のバイクを扱えているのでしょうか?
1馬力とは、1秒間に75kgの物体を1メートル動かせる力だそうです。40馬力でも人間にはとても出す事の出来ない「力」なのです。つまり人間の出せる力を遙かに上回るバイクを、人間は乗りこなす事は出来ないのではないでしょうか。

バイクが自分の思い通りになるのだったら事故など起きないでしょう。排気量や馬力、体格だけを見て乗れる乗れないを決めない方が良いと思います。
良いじゃないですか体の小さい人がリッターバイクに乗っても。
良いじゃないですか「フルパワーの逆輸入車に乗りたくて大型免許を取った」こんな理由でも。
乗っているか乗せられているかはその人の気持ち次第。ライディングに気を使う所もあるけれど、そればかりでほ無いでしょう。
馬力に余裕があるから楽に走れて気持ちも楽になってそれが安全運転につながる。
と言うような事も言えるのではないでしょうか。

ところで、アメリカには自動車のエンジンを積んだバイクもありますよね。そんなバイク、幾ら体の大きいアメリカ人でも扱うのはムズカシでしょうね。

のらねこ

 たしかに600ccクラスのバイクはパワーはあるしコンパクトだし、日本人の体格には合っているでしょうね。でも、リッターバイクには750以下のバイクでは決して味わえない世界があります。
 わたしは12年前に神奈川県は二俣川の試験所で16回目(!)にしてやっと限定解除しました(今のライダーが教習所で大型二輪免許が取れるのが羨ましい)。合格者は午前の試験を受けた60人中、わたし1人でした(今から考えると、この合格率の低さはひどいですよね)。そのときの感動は今でも忘れません。そして、憧れの900ニンジャを購入することとなりました。

 それまでRZを2台とVF400Fに乗ってきましたが、納車でバイクを家まで乗っていくとき、「バイクってこんなに凄い乗り物だったんだ」と思いました。もちろん慣らし運転で4000回転しか回せなかったんですけれども。とにかくトルクがすごい。ちょっとした坂でもアイドリングのままクラッチつなぐだけで前に進むんですから。まるで車のエンジンのような気がしました。

 ロングツーリングも大排気量車の余裕で、北海道や九州を気持ちよく旅させてもらいました。身長166センチのわたしにとっては、ハンドルが少し遠かったかなとは思いましたが、たいした問題ではありませんでした。ニンジャとはお別れした今でも最高のバイクだったと思っています。
 バイクに乗せられてる感じがする、というのは、街中を走っているライダーの裾野が広がって、そういうリッターバイクのライダーが増えてきただけのことではないですか?ファッションのひとつとして乗っているライダー(そういうのをライダーと呼べるかどうかは別として)が多くなっているとか。

 でも、原チャから中型のバイクと順々にステップアップしてきたライダーは、決してリッターバイクに乗せられてるなんてことはないと思いますよ。それに、最近はコンパクトなリッターバイクも出てきているし。

 いずれにしても、日本人にリッターバイクが大きすぎるということはないし、リッターバイクにはそれでしか味わえない世界があることを分かってほしいのです。
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