バイクを手に入れた時の思い出
なんて言葉はおろか、パソコン、いやワープロが何百万円もした時代の、とある春の夜のことでございます。
当時勤めていた会社でいつものごとく21時まで残業をして原チャリで帰ったときのこと、ガレージのシャッターを開けて見ると中は真っ暗。
「今日も来なかったか」と思いつつ原チャリを乗り入れると、ライトの明かりの中に四角いテールランプと白い△マークが浮かび上がったのでございます。
あれから世紀は変わるわ、体型は激変するわ色々ありましたが、今でもその夜のことは覚えています。
もちろん今でもガレージのシャッターを開ければ、そこには。
ヤマト、発進! |
HONDA VTZ250 |
日本泥公団。 |
タダで(しかもバイク屋から・・・今思うと廃棄処分予定車だったに違いない)貰ったVTZ。走行三千キロ。どう見ても十数年は納屋保管だったらしくピッカピカとは言わないが錆びもほとんどなし。
よっしゃ!と思ってトランポに載せようとしたがブレーキ固着で大苦戦。
タンクの中はまっかっかで、ケミカルがどーのこーの言うようなレベルじゃない。
宇宙戦艦ヤマト第1話と言うのは大げさかも知れないが、タンク、タイヤ交換から始まってバッテリー、ブレーキフルード、エンジンオイル、フォークオイル、クーラントまで交換。
恐る恐る波動、もといVツインエンジンをかけるとあっさり始動。
ただし、5000回転あたりに物凄い谷間が。(その後はレッドゾーンまですんなり回る)キャブ洗浄(不要だった)、ジェット交換で直った。
タイヤ交換以外全部自分でやったので相当怪しい仕上がりだけど割り切って乗っています。
今はメッシュブレーキホース、イリジウムプラグ、怪しい黄色バネの社外サス、ローギアード化しています。リアディスク化にも挑戦しましたが元に戻しました。
こういうバイクの場合、走行三千キロの不動車より走行三万キロの実働車の方が良いと思いますね。
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