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バイクを手に入れた時の思い出

中年は格好から入ります
YAMAHA XJR1300
XJR

勤め先でも其れなりの立場になりながら日々仕事一途であったが定年まであと5年を残し子供達も手を離れた昨今で、何かモヤモヤとした気持ちがあった。

インターネットを開設し楽しんでいた或る日の深夜其のネットサーフィン中に格安ナナハンのオークションを見つけ酔った勢いで後先考えずに入札していた。
「こんな大きなバイクに乗れるの」「趣味の海外旅行は減らせるの」「カメラやオーディオの趣味は少し控えるの」等々の当家の財務担当大臣の質問に「あちらこちらとツーリングをして風を感じたい、片岡義男の小説読んだでしょとか、残りの人生を楽しませて」云々と映画の台詞のような言葉で説得し手に入れたのが九年物三万五千キロオーバーののホンダRC42。

手に入れてからは一泊ツーリング等を楽しみ購入後四ヶ月で車検を迎えタイヤ交換ブレーキパッド交換にチェーンの交換と相当な金額を掛けた。
車検仕上がりの連絡を受けて引き取りに行った其の店先にピカピカの三年落ち七千キロのXJR1300が置いてあった。

「小生のバイク下取りで幾ら払えば良いの」と聞く小生の言葉に店主は「委託販売を頼まれたばかりで値付けしてないのですよ」と答えた。
店主は車検受けをして部品を替えたバイクを簡単に買い換えるはずは無い、冗談だと思ったらしい、「直ぐに返事出来なければ夜に電話します」と小生は自宅に帰った。

帰宅してヤマハのホームページやあらゆるページでXJRを検索し財務担当大臣と喧喧諤諤の対話「走行七千キロのバイクは小生が扱いに困る年齢まで使える、つまり近い将来に買い換えしなくて良い、趣味のものだから形から入る小生としては云々等々」で家内は承諾した。
即バイクショップに電話をしたが店主は「エンジンも掛けていないよ、試乗もしていないのに」と余りにも気軽にオーダーをする小生に驚いた様であったが「きのうきょう商売を始めた分けでは無いでしょ信用しておくわ」と契約完了、店主は汎用カウルをサービスする事を約束してくれた。

一瞬見たバイクの納期は一泊ツーリングに間に会う条件で、其れは木曜日の夜であった。
名義変更は翌日の金曜一日のみで家内が名義変更に必要な書類を届けたのが金曜の午後。
土曜日の22時にXJRが納車され翌日には往復800キロのツーリングに出掛けた、無論ナナハンのRC42より高速道は楽々で地方道のワイディングは綺麗にリアから回り込んでくれ一瞬上手くなった感じのした800キロであった。

初期型より軽量になっていると言っても乾燥重量220キロを若干傾斜のある車庫から出し入れする姿を見て家内は同情し門扉の開け閉めを協力してくれる。

体力は落ちていっても気持ちだけは若く持ち「濡れ落ち葉にならない様に」が財務担当大臣である家内の言葉である。
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