バイクを手に入れた時の思い出
今日もまた林道で日が沈む |
HONDA CRM250R |
生涯林道男・卓見 |
NSRに憧れて、毎日寝る前にカタログを眺めていた中学生時代。
高校に入学した頃、頭の中はゼファーで一杯。でも、最初に購入したのがCRM。最初はオフ車に乗ってみようと思って、KDX250を買おうとバイク屋へ。そこでこいつと出会う。まさに一目惚れ。
購入したのは良いが、2ストパワーに恐怖し、砂利道で派手に転ぶ私。「俺には、オフ車は乗りこなせない。」と諦めかけていた私は、これで最後と、ある林道へ向かったのが94年の9月頃。小高い丘で一服とバイクを止めた。ふと周りを見渡すと、一面木々の世界。そして、秋の訪れを知らせる紅葉と夕日の紅色がシンクロしていた。何だか心が暖まり、涙が溢れて止まらなかった。
その日以来、毎日のように林道へ向かう。小鳥を眺め、鹿に驚き、小川の囁きに耳を傾け、四季の移り変わりを肌で感じながらスロットルを全開、変わらぬ夕日を眺めるため。社会人となった今も、時々林道へ向かっている。あの日の涙の理由は、未だに分からずにいる。夕日はまだ、答えを教えてくれそうにもない。
16才のプレゼント |
HONDA CB50S |
さんじゅろ |
原付をとってまだ間もない16のころ、パッソーラを借りて夜学に通う毎日。
冬のアスファルトが痛そうなほど寒かった日だったっけ。寮の前に運送屋の4tトラックが止まり、運チャンがなれた様子で1台のバイクを下ろしはじめた。貧しかった家なのに、ムリしておやじが買って送ってきた。
出てきたのは?!『ホンダCB50S』色は黒に銀のストロボ。メッキのキャリアーが着いているヤツ。
初めて、自分のバイクの『キー』を手にした時を、今でも覚えているのはあの小さなキーの『HONDA』の文字、今でも『バイク乗り』でいられる人生を送るきっかけになったなぁ・・・ |
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