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バイクを手に入れた時の思い出
バブル景気に沸き上がりつつあった昭和62年。私は、大学を卒業し、社会人になった。 大学時代は、上は２５０ｃｃから下は５０ｃｃまで、数多くのバイクを乗り継いできたが、就職を機に全部売ってしまった。 唯一手放せなかったのが、現在も所有しているモトコンポであるが、就職してからの1年間は、それに乗ることもままならなかった。そしてその年の秋のモーターショーに、1台のスクーターが出品されていた。そのフォルムを見た私は、すっかり惚れ込み、発売前から職場近くのバイク店に予約を入れた。 それが、社会人になってからの新車第1号となった、ヤマハＢＷ’ｓ（初代モデル）である。実際に発売されて、手元に届いたのは、翌年の春であるが、最新型のステレオを買うべく、貯めておいた貯金約20万円をほとんどすべてつぎ込んだ記憶がある。 乗ろうとしたらガソリンが全く空で、近くのスタンドまでの２ｋｍを押していったことも忘れられない。 最近10年ぶりにニューモデルが復活したが、スタイルは今の方が好きである。一人で乗る機会は年に数回しかないが、スクーターとは思えないほどの太いタイヤおかげで、安定した走りができることが、一番の魅力である。これからも末永く付き合っていきたい1台である。 |
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