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原付免許の是非

ぱんだおやぢ2001

 なんか原付を自動二輪や自動車からやたらと目の敵にされているようですので、敢えて反論します。
 二輪車に占める原付きの割合が多いということを無視して話を進めると、本質を見失いますよ。(これは殆どの人が犯すミスです。)
 事故が多いといいますが、事故率が低くても母数が多ければ目立つでしょう。実際二輪の中では原付が事故率が低いです。マナーが悪いと指摘されますけど、自動二輪だって信じられない走り方をする輩(すり抜け、反対車線爆走、歩道爆走、信号無視など)も目に付きます。これは実技教習云々の問題ではありません。

 次に、原付で法定速度を守ることは他者を巻き込む事故の原因となります。警察が速度違反をするように指導した結果、大概の原付において50〜55km/hで安全に走行するようになり、技量的にもごく一部を除けば問題ないものと考えられます。 それどころか、速度の摩擦による事故と速度引き上げによる事故を考えた場合、実際の走行速度とあまり変わらないため事故が減ることも考えられます。

資料:1996年統計 一万台あたりのの死亡事故率
原付 0.8台
小型 1.5台
中型 3.5台
大型 3.3台
自動車 1.8台

 また、原付はブレーキやフレームが弱いとの指摘がありますがごく一部の車種を除き、ブレーキやホイールを共用しているケースが目立ちます。これをもってして原付きはブレーキが弱いとはいえないと思います。
 さて、原付の法定速度を上げるためには、理想を言えば原付き免許の無差別剥奪と小型自動二輪免許取得でしょう。でもそれは幾ら価値の低い免許といえども免許という財産に対する財産権の侵害にしかなりませんので、絶対に無理です。

 小型自動二輪を残した上での現実的な案として以下のように考えます。

○排気量・・・・・ 80〜90cc以下
 法定速度を60km/hとするのであれば、排気量の引き上げが必須となるでしょう。これは排ガス規制による2サイクル車の淘汰や4サイクル車のパワーダウンからも絶対必要といえます。ただし、小型自動二輪との差別化やタンデム禁止の維持を考えると125ccまでは不要でしょう。恐らくこのあたりであれば現行の7.2ps自主規制と馬力的に大きく違わないはずです。(トルクが太くなる分、楽にはなるが)

○法定速度・・・・ 50km/h 一定期間を置いて60km/h
 前述しましたが、原付きといえども警察の指導もあって幹線道路などでは50〜55km/hで走行しています。ただし、速度制限の自主規制のために殆どの原付きライダーの、60km/h以上走行は未知の世界です。
 そこ法定速度を実勢速度である50km/hに引き上げて様子を見てから、60km/hまで上げても良いと思います。それまでにメーカーは改造パーツを頒布するか原付仕様車を新たにラインナップする必要がありますが。

○乗車定員・・・ 1名
 タンデム走行は車体の安定性のほかに、ライダーの技量も必要となります。したがって、乗車定員は従来どおり1名としたほうが良いでしょう。

○免許制度
 原付
 試験場による試験として従来どおりの筆記試験を堅持します。ただし、原付講習は廃止した上で簡単な実技試験を導入します。
 同時に、教習所での筆記・実技試験を可能とし教習所で3日程度の教習で取れるように規制緩和や体制の整備が必要でしょう。なお、実施する実技試験は、スクーターを使った発進と停止、スラローム、急制動で充分でしょう。

 普通免許
 筆記試験は普通免許のものと兼用できるはずですので、先ほど述べた原付の実技試験を合格するととを普通免許取得の絶対条件とします。

○二段右折
 排気量関係なしに、二段右折・小回右折のどちらかをライダーが選択する。ただし、危険な交差点の場合のみ二段右折を禁止すれば充分でしょう。

○義務教育における、交通法規の徹底
 さすがに、今の学校レベルの交通安全教育なんて、有って無いような物そうに化しなければなりますまい。オランダのようにきちんとした教育と、われわれが見本となる運転をしなければなりません。
 そうそう、ずれちゃうけど自転車の無灯火・逆走なんて言語道断。
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