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原付免許の是非

鹿内 章

原付免許については、道交法、免許制度、規制など見直さなければと思う所があるにはありますが、見直しをした後に、見境も無しに走る輩が、今以上に沢山出る事を考えると法、制度、規制の改正よりも、車やバイクに乗る人全ての心?気持ち?考え?の見直しと、これから車やバイクに接するであろうと思われる子供達へ、モータースポーツやイベントを通しての交通教育と指導をおこなっていく方法も考えられるのではないでしょうか。

ちなみに、今の原付バイクはリミッターを外しただけでも60〜70キロはスピードを出せますし車体もしっかりしています。
あと、自動車教習場では任意で希望者があれば原付の講習みたいのをやっております。

かつどん

 確かに現行の法規では原付が公道を走行するのは危険以外のなにものでもないと感じます。そこで、法定速度を自動車と同じにすると共に、排気量を90ccから125ccにしてはどうでしょうか。さらに普通免許でも125のバイクに乗れるようになれば、多くの人が通勤などにバイクを利用し、都市部の慢性的な渋滞も解消されるでしょう。低燃費からエネルギー問題も解法に向かうことが期待できますし、なによりバイクの利便性が社会一般に広く浸透することから、少なくとも今よりはライダーが市民権を獲得する方向に進んでいると思います。

 それに、原付の排気量が大きくなれば事故が増えるとかいう事は無いと思います。無茶をする人はどんな車両でもすると思いますし、それよりも自動車との速度差がなくなることと、「市民権」によるクルマ諸君の無理な追い抜きなどが減少することの効果のほうが大いに期待できると考えられます。

 話は少しそれますが、私はツーリングに900ccのバイクを、通学にカブ90と使い分けています。それで、カブ90で走行中でも道路の中央を走行するようにしています。ヘタに左よりを走ろうものなら、たいていのクルマが追い越しをかけてきます。後ろのクルマからは距離がつかめないのかもしれませんが、適正以下の車間距離を保って流れに乗っているにもかかわらず、です。法規では51cc以上は自動二輪なので通行帯区分違反ということは無く、道路中央や追い越し車線を走ることは合法ですから、自衛のためにそのようにしています。
そのためか、しばしばアオられます。そういうときは振り返って睨みつけますが。

 まあ、クルマの中のような閉鎖された空間での精神に与える影響がどうとか言う話がありますが、それもバイクを「本当の意味で」知っているドライバーにはそういう人はいないですよね。

 私の結論は、クルマにしか乗らない人が多すぎることが問題であり、ゆえに冒頭に述べたような車両法および免許制度の改正が必要であるということです。
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