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あなたの事故での経験、体験を聞かせてください

ききり

僕の場合もゆきさんのと似ているかも知れません。夜10時くらいだったでしょうか、コンビニで立ち読みしていて「そろそろ帰ろうかな」と思い、コンビニを出ました。
すると雨がパラついているではありませんか。当分やみそうにもなく、今にも大降りになりそうでした。バイク(ミッション原付)に跨りエンジンをかけるほんの少しの間に、みるみる雨脚が強くなっていきます。あいにく合羽もなく、自分自身家路へと焦っていました。

駐車場の裏口から一方通行の道に出ました。そこは直線で、見通しもそれほど悪くはありません。左右確認し、道路に出ると同時に一気に加速。20キロ・30キロ・40キロ・45キロ・・・、すぐ先の十字路で車が左側から出てきて直進しようとしていました。
相手が一時停止。こっちも相手方に一時停止の標識があるのが見えたので、「こっちが優先だ!」とばかりにさらに加速を続けました。

あとはお分かりでしょうが、一度、停止した車が発進。車の方は多分、行けると思ったのでしょう。急制動をかけましたが、雨と、効きにくいドラムブレーキ(整備不良?)の悪条件、止まれるわけがありません。そのまま出合頭で衝突。制動中は転倒が怖くて、それ以上強いブレーキはかけれませんでした。直角にぶつかったためか、バイクも自分も転倒することはなく、普通にバイクに乗っかった状態でした。あっという間でした。

最悪なことに、相手は金髪のお兄さん。いきなり怒鳴られました。「ちゃんと停止したし、こっちは悪くない」という言い方をしていました。でも、警察に「停まっても左右ちゃんと確認できていなければ意味がない。停止していないのと同じ。向こうが優先なんだから。」みたいなことを言われて大人しくなったようです。

双方ともケガはなく、物損扱いということになったのですが、あいにく任意保険に入っておらず、自ら示談交渉をしなくてはなりませんでした。翌日、保険会社からの連絡がありました。保険会社の方は「自分:相手=15:85」でどうか?とのことだったので、事前に調べていたよりも自分の過失割合が低く、承諾しました。

しばらく保険会社から連絡がなく、数週間後にやっと連絡があったと思ったら、相手が「15:85」では納得できないと主張していると伝えてきました。まあ、雨で焦ってた自分も悪いし「20:80」でという話になりました。

それから数日後、相手方から直接電話がありました。「保険屋はトロいから使わない。バイクの修理代(1万円ほど)はこっちが払うから、車の修理代(10万円ほど)を払ってくれ。全部払えとは言わないから。」といった内容でした。

不服に思い、無料相談所へ行き、いろいろお話を聞きました。相手の論理は幼稚で非常識。こっちの過失はせいぜい1割か2割程度で、過失相殺すると相手に2千円ほど払えばよいだけ。保険屋を使おうが使うまいが過失相殺の原則に違いはない。これがだいたいのお話です。

まあ、結局相手のがらもあまりよく思えなかったのと、裁判沙汰にするのも面倒だったので5万円弱を支払い、示談書を交わしてしまいました。他の人に言わせればあまり賢い方法ではなかったかも知れません。しかし、雨で焦ってさえいなければ事故はなかったでしょうし、「こっちが優先だ!」なんてわけのわからない意地があったのも、ほとんど減速していなかったのも事実。確かに優先は優先なんだけど、こっちにだって停まる義務はあるし、これからもそんな意地でバイクに乗り続けたら命がいくらあっても足りないでしょうから。事故後、任意保険に加入したのは言うまでもありません。

この時からでしょうか。前以上に自分を守る運転について考え始めたのは。
事故から2ヶ月ほどたって、バイクではないのですが、今まで経験したこともないような超ニアミスを経験しました。

僕は2tトラックの助手席にいました。田園風景の中を走る片側1車線の見渡しのかなりいい直線道を60キロくらいで走っていた時のこと、運転手がタバコを取るのに膝下を見ていた時です。横の細い農道から乗用車が止まりそうな気配もなく5・60キロくらいで走ってきていました。向こうには一時停止の標識があり、路面にも「とまれ」と書いてあります。幸い僕が前を見ていたために運転手に声をかけ、ブレーキをかけることができました。

あと2・3メートル距離でした。一瞬の判断が遅れていたら真横にぶつかっていたでしょう。相手の車の後ろにいた人のあの凄い形相が忘れられません。多分、僕もあんな顔をしていたことでしょう。完全に向こうの飛び出しでした。しかも5・60キロ(あくまで目測ですが)、ノンブレーキで。なぜあれほど見通しの良い道でという事件でした。なんたって稲も刈り終わった黄色い田んぼしかないのですから。

この2件以来、飛び出しが恐怖で堪りません。相手は停まるつもりでも、少しスピードがのった状態で顔を覗かせられるとこっちは相当ビクッとしてしまいます。後続車からしたらこんなところでブレーキ踏みやがってって感じかも知れませんが、びくついてブレーキを踏んでしまうことが多々あります。車の助手席に座ってる時でさえ、そんな時は助手席で独り固まり、足をふんばってしまいます。

みんな「じわ〜」とクリープ現象で出てきてくれればいいのに。
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