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あなたの事故での経験、体験を聞かせてください

さんちゃん

 病院に勤務する診療放射線技師(ま、いわゆるレントゲンのセンセイっちゅうヤツですネ)です。健康に関してのニーズが高いこともあり、日中は人間ドックなどの「検診」や「健診」をメインに行っており、夜間、土曜の午後、日曜祝日・年末年始などは終日救急診療を行うという、ちょっと変わった施設が私の勤務先です。

 そうした所で救急患者のエックス線撮影などをやっているわけですが、

 病院という所の救急部門の一角を占める部署に勤務しておりますと、不幸な転帰を迎える患者さんが、正直なところ枚挙にいとまがないという日も少なくはなく、週末の当直では取り分けそうしたケースに遭遇する頻度は高くなります。また,春先と紅葉シーズンの休日ともなるとご推察のとおり、バイクで事故ったライダーが担ぎこまれることも茶飯です。ちょっとスッ転んで「アイテテテ」という程度ならいざ知らず、結構な重症・重体も多く、時には残念な結末を迎えざるを得ないケースも少なくはないのです。

 四輪と違って二輪は「剥き身」で衝突するわけですから体の損傷は甚だしく、いわゆる全身打撲状態というのが当たり前という形で搬送されてきます。ヘルメットを外そうにも、首がグラグラになってしまっていたりすると、それだけで結末は判明してしまうわけですし、運良く命だけは救命できても後遺症と言いますか、障害車椅子の上、ということになってしまった患者さんにも多数遭遇してきました。

 「危なさなんか車だって大して変わらない」とか「事故率は二輪の方が半分ほども低い」という意見は良く耳にしますが、現実にこうした姿を多数見てくると、世間の方々が「バイクなんて危険だ!」と言う言葉には、厳然とした事実とリンクした説得力すら感じます。

 私も皆さんも、今日まで無事にバイクライフを楽しんでこられたのは勿論安全運転に心がけてきた結果であることが第一でしょうが、患者となってしまった彼らでさえ、安全を放棄していたはずもないのですから、或いはちょっと運が良かっただけなのかなぁなどとも思うのです。極論すればバイクの事故はごく軽症か命に関わるかのどちらかだと思ってください。私自身、三途の川の一歩手前まで行った事があります。幸いにして今こうして「気をつけようね」なんて言っていられますが、まかり間違えば今頃は・・・。

 これからも本当に気をつけて!、バイクライフを楽しんで頂きたいと切望しています。
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