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ピースサインの思い出
わたしは昔自転車小僧でした。 近くの六甲山を必死でのぼり頂上から全開で下るのが日課になっていました。 六甲のきついカーブは自動車で走るのは大変で自転車でも簡単にかもれたので調子に乗ってカップルの乗った車をあおって追い抜いていたのです。 しかし、さすがにバイクにはかなうはずもなくしぶしぶ道を譲っていました。 たいがいじゃまやなっと猛スピードで追い抜かれていました。 ある日一台のＣＢＲが後ろからやってきていつもの通り道の端によりました。 そして追い抜くとき「結構やるやん」っと一声かけてピースサインを出して去っていきました。とても気持ちが良かった事を今でも覚えています その時免許をとれるようになったらすぐに教習所に行こうと思いました。 しかしバイクの免許を取ったのは２９歳になってからでしたが（笑）
就職したての頃、田舎の工場に配属された僕は、オフロードバイクに乗って通勤しておりました。 会社から颯爽と帰宅の途につき、愛車を走らせていくと、前から10数台のツーリングバイクの集団がやってきました。 平日からツーリングとはいいなあと思っておりましたら、次々とピースサインをするではないですか。 そのとき、ここは旅行に来るほどの田舎なのだ。ということを痛切に思い知らされ、ピースを返すことも出来ずに見送ってしまいました。 通勤とツーリングは装備や雰囲気が違うのに、ピースサインを送るんじゃない。 と心の中で、つぶやきながら。
初めてピースサインしてもらったのは10年ぐらいまえになります。 北海道に合宿にいってキャンプ道具を背負って羅臼の峠をとぼとぼと 歩いていたときに、通り過ぎていくバイクからピースサインをもらったとき すごくうれしくなったのをおもいだします。 いまは250のスクーターですが、こちらからげきるだけサイン出すように こころがけています。
初めて行った北海道でのピースサインは一生の思い出！ |
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