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リッターバイク有用論のまえに

すなふきん

>ここのサイトはI’m Riderなんですから、ライダーとしてどのよう
>に環境問題に対処して行くべきかを論ずるべきだと思うのですが。

その通りですよねぇ。「排気量が大きいと環境負荷が大きい」というのは「スピードの出る車は危ない」と同じくらい誤解があると思います。(ちなみにスピードの出せる車を常識的な速度で走らせるとスピードの出ない車より安全です。理由はおわかりですよね?)

1000Rさんもおっしゃるように、必ずしも排気量が大きいから燃費が悪いわけではないです。だって1300ccで車重1t以上あるホンダのフィットはカタログ燃費23Km/lですよ。実用燃費は私のCB400SFと同じくらいです。

 しかも、バイクです。排気量大といったって、せいぜい1000cc台のことじゃないですか。重いといったって、せいぜい200Kgかそこらじゃないですか。中排気量車との「差」はどれだけあるんでしょう?車社会全体で考えると微々たる差ですよね。そのわずかな差を取り上げて議論してみても、何ら建設的とは言えないでしょう。

 四輪に関してはZEV(排気を出さない自動車=内燃機関以外の動力)が技術的には実現し、排気ガスが都市部の大気以上にキレイといわれるSULEVが発売され始めています。大型ディーゼル車についても国内でもやっと低硫黄軽油の流通が始まり、DPFの装着が一部で義務付けられようとしています。そんな中で、では二輪の環境問題はどうすればいいかを論じるべきでしょうね。

 最近導入され始めたFIなどのハイテク(と言っても4輪ではごく一般的な技術)は、燃費向上や排気ガスのクリーン化に欠くことのできない技術です。またABSや前後連動ブレーキなども事故防止に威力を発揮する可能性を秘めています。もっと身近にはバイク用の触媒もいいニュースですよね。

こういった新しい技術とバイクの楽しみをどう両立させていくのか、新しい楽しみを見出すか。またこのようなデバイスを持たない古いバイクとどう付き合っていくか(捨てるというのも大きな環境負荷です)、その辺りを論じることにしてこの話題はそろそろ終わりにしませんか?

なお、環境という大義名分を離れて個人の好みの面で論じあわれるのなら、それも一つかと思います。・・・が、結論でませんよね。
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