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リッターバイク有用論のまえに

ひろと

自分の趣味を守りたいが為の稚拙な意見が多くて辟易しております。
「じゃああんたはどうなの?」なんてことは論旨のすり替えに過ぎません。
ただ、こうまで感情をむき出しにした反論(敢えて「論」と書きます)が多いというのは、みなさんがある程度の罪悪感を抱いて大排気量バイクに乗ってらっしゃるということだと思いますので、それはまあ健全なことであろう、と少々の安堵を抱いてはいます。

私自身、聖人君子ではありませんのでツーリングを楽しむこともあります。
バイクに乗るのは楽しいです。すごく楽しいです。
楽しいからこそ、やらなきゃいけないことがあるんじゃないですか。

釣りの話をします。
釣った魚を殺さずに、放流しようという「キャッチ&リリース」なる考えがあります。
現状、声高に叫ばれているのは「魚を殺すのは残酷だ、自然環境にやさしくない」といった趣旨のことであろうと思いますが、私はそのようには考えません。
私は「魚を殺してしまえば魚が減り、次の釣りを楽しめなくなってしまう」と考えます。

バイクに関しても、同じように考えるのはどうでしょうか。
「排気量の大きなバイクに乗ることは、内燃機関存続の寿命を縮めることとなる。
私はバイクに乗る楽しみを知っている、だからこの楽しみを存続させるために搭乗時の快感を減らすこととなったとしても、排気量の小さなバイクに乗る」。

バイクの燃料となる石油の産出には限界があります。
その限界については様々な論がありますが、とりあえず限界があります。
一説によればそのリミットはすでに訪れています。

先のことを考えましょうよ。
10年後、あなたはバイクに乗るという悦楽を剥奪されているかもしれないんです。
排気量の大きなバイクに乗る、という快感と、排気量が小さくてもバイクに乗れる、という快感を天秤に掛けてみてください。
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