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バイクのマナー

徳田信之助

最近特に増えましたね。免許制度改正前にはあまり見かけなかった気がします。これはやはり大型バイクの普及による悪影響の一つなのでしょうか?

中型では躊躇してしまうような場面でも、大型だとその圧倒的な加速力でクリアできてしまいますから、性能の魔力に対して自制心が吹っ飛んでる人たちは、他車にさんざん迷惑を掛け、危険に晒している事にも気付かずに平気でやるんですよね。自分がやってる事と周りの状況を冷静に見られなくなっていて、それは人生経験を積んだはずの「いい歳したおじさん」達であっても例外ではないようです。

かくいう私も30半ばのおじさんなのですが、オーバーリッター4発集団のおじさん達に、右側スレスレを物凄いスピードで抜かれ、ビックリしてガードレールに接触しそうになった事があります。(その時は私もオーバーリッター4発でしたが・・・^^)まるで「俺達は早いんだ!トロイ奴はどけぇ〜」と言わんばかりの抜き方でした。対向車が来ていないのに、私の脇をスレスレに通る理由がありませんから。

そいつ等がおじさん達だと分かったのは、数キロ先のコンビニに入った時でした。なんと私と同年代か、それ以上と思われる方々が殆どでした。バトルスーツに身を固めて集団でタムロっており、異様な雰囲気で駐車場を占拠しています。後から入ってくるクルマの人たちは、そんな彼らをそれなりの目つきで見ています。

私は少し離れたところにいたので、仲間だと勘違いされなかったとは思いますが(バトルスーツじゃないし^^)、何だかとても恥ずかしい気持ちになり、休憩もそこそこにその場を離れました。

確かに抜きたくなる気持ちは分かります。せっかくバイクで走りに来ているのに、自分達のペースが乱されると楽しいどころか苦痛にすらなる場合もあります。特に排気量の大きいバイクほど速度マージンも高いため、余計に飛ばしたくなるものです。

ですが、公道である以上、その自由はあくまでも他者(他車)に対して極力配慮をした上で発揮する必要があります。例えば追い越す時にはしっかりと車間を空け、相手を驚かさないように配慮をし、車線に戻る時には軽く手を挙げて一礼するなど、ほんのちょっとの気遣いで大きく印象が違ってくる筈なのです。

彼らのようなおじさん達のために、ライダーとそうでない方との溝が益々深くなってゆく気がしてなりません。バイクってだけで無条件に嫌がらせする四輪ドライバーの気持ちも分かります。彼らにとっては今自分達さえ楽しければそれでいい事であって、他車への迷惑や危険、バイクの社会的地位の向上などどうでも良い事なんでしょうね。

じゃあどうすれば良いのか?ですが、子供と違って教育すれば何とかなるといったものではないように思えますから、大変残念な事ですが、再び免許制度改正及び大型バイク規制以外に思い浮かびません。そんな日がまた来るのではないかと心配でなりません。
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