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Question & Answer(誰だって最初は、初心者だった)

Question 10 : コーナーリング中のバンクをうまくさせるコツを教えて下さい。
Answer 8 : さんちゃん

 GPZ−400Rに12年間乗ってきました。ハテ?特に乗りこなしの難しいバイクだとは思えないのですが・・。むしろ低速の方が16インチゆえか切れ込みが強く出る場合もあり、とかく不安定な傾向にあります。

 400にしては重量級の車ですから、高速では倒しこみにちょっとしたコツがあるようですし、思い通りには回り込んでくれないことも経験しています。でも一般道で走るレベルの速度では、特に曲がってくれないということはないですよ。車体を傾けることのみに集中してませんか?。レプリカとは違うツアラーマシンですし、重い上に90扁平のタイヤですから、元々鋭いコーナリングは苦手な車です。バンクさせるだけ曲がってくれるという性格ではないと思ってください。

 「それでもバンク!」とおっしゃるなら、リーンアウトのライディングを試してみてください。実は小生がタイトなコーナーをシャカリキに曲がろうとする時にはこのテを使います。小生の住む三河地方には狭くてタイトなコーナーを持つ道路が数多くあり、そこで身に付けた方法なのですが、それが最も安定かつハイスピードで、しかも車体のバンク角が深くなる走り方です。もちろんそれは小生においてであって、あなたにも直接当てはまるものではないとも思いますけれど・・・。

 外足にしっかり荷重をかけ、ハンドルはイン側を軽く押し戻すようなような感じ(ホントに押しちゃダメだよ。振れをイン側の手で抑制する感覚といった方が正しいかな?)です。これでステップが路面に触れる時があるくらいまではバンクします。ただ、GPZ−400Rでステップが路面に触れるというのは、もう一杯一杯のところで、それ以上先にあるのはスリップダウンですからね。そこまで攻めてもタイヤの端、1センチ弱くらいは路面との接触はないままです。

 あと、この車はフルタンクで200kくらいの重量になります。そんな重い車重ではマシンのどこに座っていようと、運動性に余り大きな変化はありません。ましてやコーナーに入ってバンク角がひとたび落ち着いてしまうと、そこから先どうジタバタしても、何の変化もありません。無論基本としての後輪荷重を無視して良いというのではありませんが、小生は結構前輪荷重で乗ってることも事実です。

 タイヤの空気圧・消耗はどうですか?。タイヤの状態が特性に影響しやすいことは経験上確かに言えます。またフロントフォークのダンピングは、ややソフト目にしておいた方がコントロール性は向上すると思いますし、アンチダイブがブレーキング時以外にも効いてしまってはいませんか?。これが誤動作する例は多いと聞いています。

 コーナー進入時にフロントブレーキを残したままで入り、倒し込みと同時にリリースするという方法も確かに有効な場面があります。ただしその時にはブレーキは「ポン」と放さないことです。先に述べたように、フロントブレーキの使用中にはフロントフォークのアンチダイブが作用してフォークのストロークは抑制されています。ブレーキを「ポン」と放すとそこでフォークがスッとストロークし、加えて16インチの癖が重なってしまうと驚くほど倒れ込む場合があります。ブレーキリリースはジンワリと。

 果たしてご参考になったでしょうか。いまやすっかり姿を見かけなくなってしまったGPZ−400R。どうか末永く可愛がってやってください。
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