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タンデムに思うこと

孤舟鶺鴒

わっぱが2つしかないバイク(という乗り物)は、バランスを統制する事が要求される乗り物であると、私自身はそう解釈しています。
この題目(タンデムについて)に限って言うと、このサイトをご覧になられている(大部分の)方々とは、私の考え(方)は(ある部分で)相容れないかも知れません。

私(個人の考え)は、基本的にタンデムライドには反対の立場です。
それは、バイク(自動二輪車)という乗り物が、2人乗りをすることを前提に車体造りがされているとは思えないからです。
(すべてのバイクがそうだと断言は致しませんが・・・。)
(私は二輪メーカの設計技術関係者でないので、この辺のところはあくまで私個人の主観でそう思っているだけです。二輪メーカの設計技術関係者の方や対局の考えをお持ちの方からは反論もでてくるやも知れませんね・・!。)

バイクが持つ(4輪車とは全く違った)運動性能を運転者が統制しつつ(ライディング)操作するわけですから、操作としては、運転者とバイクとが最もつり合いの関係が取れるような動作(操作)なり、重心移動なりを(運転者が)行うことになるかと考えられます。

ここで、運転者以外の人を乗せる事になると、(容易に推測されるように・・・)つり合いの関係は変わることになるので、運転者は(自分一人の時とは)当然違った(ライディング)操作をすることが要求されると思われますが、ここで最も問題になることは、運転者の意志と運転者以外の人の意志とが調和して(抽象的ですが・・・)理想的な操作系が得られるのかという事です。

バイク(の側)からすれば、それまで運転者のみの意志によった入力に対して出力するといったいわゆる1対1の関係だったものが、運転者以外の人からの入力も加わった2対1の関係(言い方を換えると2人のライダーが1台のバイクを操るといった関係)となり、バイクが(今の構造上で・・・)それを許容出来るのかというのが、私の最も問題(疑問)視するところなのです。

運転者以外の人の予想外の挙動(がもしあった場合に・・・、)バイク(の側)がそれを受けとめるに十分なマージンが見込まれているのかといったことなのです。

高速道路での2人乗りの解禁が(ずうっと)叫ばれてきて、行政側もその方向で検討しつつあるような旨の言い回しの記事を見たような気もするのですが、私としては、全面的には手放しで喜ぶといった気持ちにはなれません。

いまのバイクの構造からして、(一部はそうでもないようだが・・・)運転者以外の人への安全マージンが十分に取られていないような気がするのです。
だから、仮に(例えですが・・・)NSR250辺りのバイクで2人乗りで高速道路を走っているような状況を想像すると、何だか恐いものを覚えてなりません。

タンデムの人の服装云々などよりも、先ず、バイクが2人乗りに適した構造というのが今の構造で良いのか否かを検討することの方が優先されるべき事ではと思うのです。(サイドカーなどは、2人乗りをするためのものといった設計思想が(私のようなボケ茄子にも)分かるのです。)
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