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Question & Answer(誰だって最初は、初心者だった)

Question 8 : ターボ車のメンテナンスなどを教えて下さい。
  KAKAKA さんからの質問です。
GPZ750ターボを修理中です。
1万7千キロぐらいの走行距離の中古で手に入れたのに、機関、ターボがいっちゃてて、O/Hと、部品交換で、4ヶ月入院中。
以前、ターボ車に乗っていたことがあるひとから、ターボ車のこつをおしえて欲しいんですが。

Answer 1 : ターミー

バイクのターボは乗ったこと無いんですけど、車の経験、知識で良ければ・・・。

 オイルは良いのをまめに交換しましょう。
 ただでさえオイルの負担の大きい空冷車ですから、オイルはケチらないで下さい。

 アフターアイドリングをしましょう。
 ターボは弱い部品です。(WRCでは毎日交換してます。)
 ターボチャージャーは毎分10万回転ぐらいするので、軸受けにフローティングベアリングと言って、オイルに浮いて両面に油膜を作るメタルを使ってます。
そのうえ、ターボは排気ガスにまともにさらされるため、800から900度以上の高温になります。(レースなどでは真っ赤に焼けることもあります。)
このターボを冷却するのはオイルだけなのです。(車には冷却水を通す水冷タービンもあります。)オイルはエンジンを止めると循環しなくなるため、熱いタービンの軸受けに残ったオイルは熱で炭化し、だんだんタービンの動きを悪くし、ついには焼き付かせてしまいます。ターボの効く回転数が以前より高回転になってきたら、焼き付けかかってると思って下さい。コレを防ぐためにはエンジンを切るとき、1〜2分アイドリングして、タービンを冷やしてから止めるようにして下さい。
 あと始動の時もターボにオイルが行くまで十分暖機して下さい。

 エアクリーナーは必ずつけましょう。
 タービンとハウジングのクリアランスは微々たる物です。(ターボメーカーのノウハウの詰まってるとこです。)ゴミなんか吸わせた日にはとんでもないことになります。

 ブーストの掛けすぎに注意して下さい。
 ブーストの掛けすぎはタービンのベアリングやシールに負担を掛けます。
 もちろんブーストの掛けすぎでピストンが溶けたり(燃料の不足)、ノッキングが起きたりというのは問題外ですが・・・。
 私の知る例ではタービンシャフトにガタが出て、タービンとハウジングが当たり、砕けたタービンの羽がエンジンに入ってエンジンを壊すというのもありますので。
 あとインジェクションの場合、古い燃料ポンプの圧が弱くなり、規定の燃料が噴射できなくなり、燃調が薄くてピストン溶かすなんてのもあります。
エアフローメーターやスロットルポジションセンサーも良く壊れます。リリーフバルブのダイアフラムが壊れてたりすると圧を逃がしきれなくなることもあります。
 GPz自体古いバイクですし、そのころはターボも出始めでメーカーもノウハウが少なかった頃です。各センサー類もそろそろ交換時期でしょう。ターボは壊れるときはあっと言う間に壊れますから、乗り続けるのであれば金はケチらない方がよいでしょう。
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