がる |
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MV AGUSTA |
MV Agusta F4-1000 AGO |
総合評価 : 95 点 |
年 式 |
2004 年 |
走行距離 |
1,200 km |
燃 費 |
街乗り |
12 km/リッター |
ツーリング |
13 km/リッター |
長所 |
区切りということで1200キロインプレをお送りします。
- 芸術的走行感覚があること。滑らかで調和した音楽の様なコーナーリング、加速フィールです。
- 排気音。4本のマフラーと4本の吸気トランペットの共鳴は、クアアンと甲高くくすぐられる様な音です。
- エンジンの始動性。セル一発です。
- どう走ればよいかを教えてくれること。これは貴重なことです。
- 著しい加速力。
- 公道/スポーツ走行の範囲でいじるところがないこと。
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短所 |
- 燃費。街乗りで11〜12です。公道の範囲で回すか否かでは あまり変わりません。
- 足つき。シート位置が高いです。AGOモデルはリアサスがハードになっているようです。
- シートがアルカンタラなこと。水気に注意なので、洗車で気を遣います。
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故障,トラブル |
特にありません |
その他 |
ちょうど2004年のGoodwoodFestivalOfSpeedでジャコモ・アゴスチーニがMV Agusta F4-1000 AGOで走行したとき、私はイギリスに住んでいました。
その時に既にヨーロッパではF4-1000s、AGO、タンブリーニの3モデルのSPEC・写真・テストライド記事がすでに公開されていて、うおおカッコイイ、やはりアグスタいいなと思っておりました。
帰国して紆余曲折の後、気がつけばAGOが私のところに来たのでした。
F4-1000sの試乗でその素晴らしさを感じてはいましたが、AGOはSTDよりピーキーなエンジン特性でした。
F4の素晴らしさは、バイク自身がどう走れば理想的かを示してくることです。
それに反るほどヘタになり、沿うほど上手になっていきます。
Cagiva時代のDucatiもそういう面がありますが、MV F4はそれが色濃いです。
同じデザイナーによる前作Ducati 916/996/998は、走りを導くようなところはなく、スキル(ライダーのコントロール)を正確無比に表現するバイクでしたが、MV
F4はライダースキルの正確な表現能力が(916系の)9割保持された上に、どう走ればよいかを導く自律性のようなものをもっている印象です。
妥協なき正確無比なハンドリングは、F4-750か、Ducati 916シリーズだと思います。
それに対して、ライダーが360度の方向からライディングにアプローチができる点で、自由自在、ライダーが望む様々なアプローチで走れることが、MV
F4-1000系の素晴らしさだと思います。
腕がよく、かつアイデアマンなライダーにとって、このバイクは合うと思います。
最後に排気音ですが、傍から回してるナーと思う高音が鳴っていても、実は3000rpmぐらいだったりします。
それなので、周囲のバイク・クルマがなぜかやる気を出すシーンがよくあります
ペースアップ・エキゾースト?みたいで楽しいですよ。
MV F4-1000 AGOのファーストインプレは、こちら
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