がる |
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MV AGUSTA |
MV Agusta F4-1000 AGO |
総合評価 : 92 点 |
年 式 |
2004 年 |
走行距離 |
320 km |
燃 費 |
街乗り |
10 km/リッター |
ツーリング |
− km/リッター |
長所 |
300km走ったので、ファーストインプレッションをお送りします。
- 身体の一部のようなハンドリング(気持ちよい)
- クアアンという官能的なエキゾーストノート(温まるとちょっとでかい)
- 超レスポンスの4気筒エンジン(ライダーの右手に厳しい)
- やばいパワーの出方(とにかく回転が上がってゆく)
- アルカンタラシートは滑らないので姿勢を保ちやすい
- 浅いリーンでも弧を描いて曲がる(速度が出ていてもリーンが浅くて曲がる)
- 車体の剛性が高い(一本の鉄の棒のよう)
- 回転が上がっていると電制バックトルクリミッター(みたいなの)が作動してリアホイールがロックせず程よいエンブレを保ってくれる
- なぜかカタログ値より車体が軽い感じがする
- AGOにはArrow競技用マフラーとEPROMがついています(チタンでとっても軽い)
- トルクがあり市街地で6速に入る
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短所 |
- ショッキングな燃費。(バイクじゃないのでは・・・)
- 3000rpm以下を常用するにはかなり厳しい。
- パワーを出さないためのスロットルワーク必須(出すには良いけれど…)
- とにかくシフトアップしてスロットルレスポンスを落とさないと加速Gが厳しい
- 170cmでは両足つま先触れるかどうか(リアサスが硬くて沈まない)
- ノーマルマフラーでも音量的に夜11時以降は乗り出しづらい
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故障,トラブル |
今のところなし |
その他 |
ひょんな縁から乗ることになったF4-1000 AGO。
いつかは乗りたいが今になってしまいました。
人からもらった縁ですので、何かの役立ちに インプレをお伝えしたいと思います。
姿はタンブリーニデザイン。
Ducati998sと並べると、998は若さが満ちていて、F4は落ち着きと気品が満ちています。
スポーツバイクとして本質に近いのは998のように思いますが、
998の刃物のような気質にキャパシティを広げ、さらに高みを目指したのがF4のように思います。
前傾姿勢は998のほうが少し厳しく、正確無比ハンドリングも998が少し秀でているようです
。しかしトラクションや懐の深さはF4が大きく上回っている感じです。
F4-1000のパワーですと前輪のキャパシティを上げる必要があったと認識できます。加速中にも舵が効くのはF4の美点です。
998はカタパルトからミサイルが撃ち出されるみたいな加速ですが、F4は時がゆっくり流れるような加速をします。
コーナーの気持ち良さは、998もF4も健在です。
不思議なのは、F4は立体的旋回感覚を感じるということです。それに対しDucatiはGフォースを楽しむ感じです。
こういう例えが合っているか分からないのですが
400SSでは郊外道路が楽しかった。
749Rでは道路整備されたワインディングが一番楽しかった。
998sでは首都高が楽しい。
F4-1000で楽しめる公道をまだ思いつきません。おそらくは国際サーキットあたりではないでしょうか。
Ducatiで、バイクはSPECより本質…を支持する道に入りましたが
MVでは未知との遭遇といったところであります。
F4も998も、乗った感覚はとってもそっくりで、タンブリーニさんの意思がレースバイクを極めるという道を
今も変わらず歩んでいると分かります。
積み上げた継続的努力がどういった果実を生み出せるのかを、バイク道に関わらず人生で経験するによいバイクだと思います。
今の私の腕では749R以上を乗りこなせないので、楽しみ方としては
作り手がバイクに何を意思したか感じ取るとか、企業としてどのような想いで向かい合ったかといったことを味わうような、
付き合いになっています。
みなさまの楽しく安全なバイクライフを祈っています。
今回は、MV Agusta F4-1000 AGOのファーストインプレです。
また慣らしが済んだ頃に第2のインプレを書きますね。 |