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過失率について


車同士,あるいはバイクと車の衝突による事故では,どちらか一方だけに過失があるということはあまりなく,ほとんどの場合は双方に過失があると言われています。時々バイクを弱者だと勘違いしている人がいますが,世の中けっしてそんなに甘くはないのです。

 したがって,事故を起こしてしまった場合は,双方の過失をどう評価するかということが一番問題になります。車の場合だと,任意保険に入っている人が多いから車との事故の場合は,保険会社と示談交渉というケースも多くなるでしょう。なお,前記のように双方に過失が発生することを知らないと,その時に初めて現実を知らされることになってしまいます。任意保険に入っていない人は,すべて自分で示談交渉をすることになります(任意保険によっては,人身事故以外は自分でしなければならないこともあります)。

 この時に,任意保険に入っていない人は適正な過失割合の基準を相談する事もできないので大変だと思います。私は専門家ではないので,弘文社「日常の法律シリーズ (5) 交通事故の法律知識」から引用させていただくことにします。なお,ここに書かれていることはあくまで一例ですから必ずしもこの割合になるとはかぎらないに事を念頭において読んでください。

弘文社「日常の法律シリーズ (5) 交通事故の法律知識」から引用
出合いがしらの衝突のばあい
 信号機の設置のない交差点で車が出含いがしらに衝突したばあい,双方の道幅も車のスピードもおなじくらいなら,その過失率は五分五分ということになります。しかし一方の道路に一時停止の標識があるときは,その道路の車が七割ていどの過失責任を負わなければならないでしょう。また,一方の道路の道幅が広くて重要幹線になっているときは,その道路の車に優先権がありますから,狭い道路の車が七割方を負わねばなりません。

追越事故のばあい
 センターラインをこえて追越中に対向車または前車と衝突したときは,その追越車が全面的に責任を負わなけれぱなりません。センターラィン上を走って追越中,おなじくセンターライン上を走ってきた対向車と衝突したというばあいは,双方の過失は五分五分となります。

追突事故のばあい
 停車中または一時停止中の車に追突したぱあいは,その追突した車に全部過失があったことになります。しかし前車が理由もなく急ブレーキをかけたり,急に右左折したようなぱあいは,その車に三〜七割ぐらいの過失があったことになります。

すれちがい事故のばあい
 センターラィンをこえた車があるときは,その車に七割以上の責任が認められるのがふっうです。センターラィンのない道路のばあいにも,これに準じて考えればよいわけです。

 如何でしょう。あなたは,どの程度知っていましたか?

 誰だって好き好んで事故は起こしません。しかし,公道を走る以上避けて通ることはできません。事故を起こさない運転も大切ですが,事故を起こしたら身体も財布も打撃を受けることを知っておいてください。

 最近の車は,ほんの少しの傷でも高い修理代がいります。ましてや,自分のバイクの修理代も必要になるのです。いざというときにあわてなくて済むように任意保険をかけるようにした方がいいと思います。
 ましてや,人身事故になった場合,前頁で書きましたように強制保険だけでは対応できません。自分の人生を棒に振らないためにも事故には十分注意して運転することは当然必要ですが,最悪の場合にも備えておくことをお勧めします。
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