shiden |
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YAMAHA |
T-MAX 500cc (FI) |
総合評価 : 90 点 |
年 式 |
2004 年 |
走行距離 |
28,000 km |
燃 費 |
街乗り |
17 km/リッター |
ツーリング |
20 km/リッター |
長所 |
- TMAXの売りはエンジンパワーよりもリッターネイキッドに迫る程強靭な足回りと徹底化された低重心です。それがスクーターとは思えないコーナリングを実現します性能。
当初は「所詮ちょっと
スポーティなスクーター」とタカをくくっており、自分で勝手に設定した限界のさらに先にあった限界を知った時は感激しました。
- 強靭な足回りに任せて高速コーナーを気持ちよくクリアでき、また低重心を生かして迫り来るタイトな連続コーナーを処理していくのは爽快です。直線の少ない中低速コーナーが続く区間では、腕さえあれば相手がリッターバイクであろうと普通に付いていくことが出来ます。
- ギア操作こそないものの、荷重をグイグイかけてフルバンクでコーナーをクリアする楽しみはスポーツバイクと同様です。
- 絶対的なパワーは44馬力と知れているものの、エンジンは低速域から元気で2気筒スクーター特有の重厚なサウンドを奏でながら吹け上がる様は実に官能的です。病み付きになります。
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短所 |
- 500ccの2気筒車とは思えない燃費の悪さはネックです。
ワインディングを走ると実に15前後まで落ち込みます。
燃料タンクの小ささも祟り、航続距離が非常に短いです。
- 足つきが悪い上にフロントボードが遠く、足をダラっと伸ばす「スクーター乗り」が出来ません。
- ブレーキも欧州人の大きな手を想定して造ってあるため、しっくりこないです。
日本人のことは完全に無視した設計思想が汲み取れます。
TMAXは生粋の「欧州車」と言えます。
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故障,トラブル |
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その他 |
スポーツバイクと同感覚で、むしろ同感覚で無いと乗れないスクーターです。
まさに羊の皮を被った狼です。パワーばかりを追い求めていた自分にとって
扱いきれる500ccの44馬力(逆車)がこれほど楽しいものだとは思いもしません
でした。TMAXは新たな価値観を与えてくれたバイクです。
ワインディングばかりでなく、街乗りも得意で更には高速道路も余裕を
持って走ることが出来ます。この総合性能の高さが多くのベテランに受ける
理由でしょう。
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