JF3BGL |
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YAMAHA |
FZR 750 |
総合評価 : 80 点 |
年 式 |
1987 年 |
走行距離 |
20,000 km |
燃 費 |
街乗り |
15〜18 km/リッター |
ツーリング |
20〜28 km/リッター |
長所 |
- なんと言っても人気がないバイクだけに滅多にすれ違わない。(あまのじゃくな人向き?)
- バックミラーの視認性は,最高! これだけいいミラーはそうはないと思う。ネイキッドの純正ミラーよりも格段に上。
- 意外なほど燃費がいい。法廷速度で走っていれば,低速トルクが太いおかげでツーリングでは20km/リッターは確実にのびてくれる。20リットルタンクとあわせると400km以上は無給油で走れる計算になる。平均するとツーリングでは24km/リッターくらいかな。
- FZR1000と共通の車体(エンジンのボア*ストーロークのみ違う)は,パワーより車体が勝っており,剛性が高く安心。
- 剛性のある車体は,高速コーナーも安心して走れる。
- 今では,古くさいデザインのカウリングだが,逆に風に対するプロテクションが非常に高く,普通の乗り方でもヘルメットの上部以外に風が当たることはない。80km/h走行では,疲れ知らず。80km/h走行で走り続けていれば,雨天でも苦にはならない。
- レプリカ全盛時代のバイクなので,足周りの調整は細かく,多くの項目が調整できる。
- 身長175cmの私だと,ひざが曲がるほど足つきがいい。
- キャブレターの調整,メインジェットの交換は,わずか30分でできる。
- 意外なことにお尻が痛くならないシート。(400km程度なら全く問題なし)
- ガソリンを電磁ポンプでキャブレターへ給油しているので,タンクの中が空っぽになるまで使い切れる。
- 今のバイクほど海外使用との差(カムが違うなど)がなかったので,ほんの少しいじるだけで輸出用に近い出力が得られる。
- ラジアルタイヤだからか,意外なほどタイヤが減らない。ミュシュランのラジアルをはかせているが,1万キロ走行後も5分山以上残っている。
- 5バルブの特徴であるレスポンスの良さは,特筆もの。
- リザーブタンクへの切り替えが,膝の先の位置にあり上から見下ろす形で走行中も簡単に切り替えられる。
- カウルをはずさなくてもオイル交換ができるのはいい。(当たり前のことだけど)
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短所 |
- 大きめのカウリングのおかげで,スピード感が鈍りやすく,気をつけていないとスピード違反で.....
高速道路だとなおさらで,スピードがあるにつれ安定してくる車体と風の当たらないカウリングのおかげで理性との戦いになる。
- 剛性の高い車体は,低速では全くと言っていいほどおもしろくない(好みの問題だが)。おもしろいと思える速度は,スピード違反になってしまう。
- コンパクトなポジションは,スポーツラィディングには向くが,175cmの私にはツーリングではコンパクトすぎて疲れやすい。
- トップブリッジの下にあるハンドルは,前傾がきつくなり,お尻が痛くならない代わりに手首に多くの負担がかかる。ツーリングに行くと,手首が痛くなって休憩することが非常に多い。
- 売れていない,人気がないバイクだけにアフターパーツが全くと言っていいほど無い。(年式が古いのも影響しているが)
- カウリングのストロボラインは,塗装ではなくシールなので傷が付くと最悪! タッチペンで修復できない。
- レプリカ系としてはシートは大きい方だが,荷物の積載性は最悪。シートの後方部分が絞られており,荷物がすぐにずれてしまう。
- 基本的にタンデムは,嫌い(事故での後ろの人への責任を感じると乗せないのが一番)なので問題はないが,タンデムステップがかなり上にあり居住性?は悪い。
- カウル付きのバイクの特徴だが,プラグ交換は最悪。キャブレターのメインジェット交換の倍以上の時間がかかり,プラグ点検をやろうと思えないほど。
- たち転け程度の軽い倒れ方でもウインカーが割れる。出っ張っているから仕方ないというものの....
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故障,トラブル |
- クラッチキャリパーの裏側は意外とゴミが溜まりやすく錆の原因となるので注意が必要。
- 燃料が電磁ポンプで供給されているのでバッテリーあがりには気を付けること。バッテリーがあがると負圧式のようにはスムーズ?にガソリンが供給されないのでバッテリーへの負担を増すことになる。
- 電磁ポンプのおかげで,ガソリンを使い切れるのは長所でもあるが,予告もなくガス欠になりやすい。リザーブの切り替えを忘れていて,リザーブのまま走行中,いきなりガス欠になり,タンクを見ると...... (ガスを入れた際に切り替えを忘れていた私が悪いのだが)
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その他 |
年式相応のトラブルは仕方ないと思う人向きかな。
ブレーキキャリパーは,デザイン面からブレンボのコピーと言われていたが,タッチも含め制動力はすばらしいと思う。年式と言うハンディはなにもない。
FZR750の場合,エアクリーナーボックスの吸引口に吸入空気量を絞り込むためのゴムのカバーが付いている。これを外し,キャブレターのジェットとマフラーを交換すれば簡単にパワーUPができる。
基本的にはFZR1000も同じなので同様の欠点があるが,1000も不人気のために中古価格が安いので,FZR1000が意外と狙い目ではないかと思う。パワー的があがってもフレーム剛性に問題はないと思う。
アフターパーツがないと言っても,基本的にマフラー交換以外に交換する必要がないので安く楽しむのにはもってこいだと思う。これ以上バックステップにするとかえって運転しずらく意味がないと思う。 |