| ノーマルのオフ車を愛するライダー | 
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| YAMAHA | 
TT250R  | 
| 総合評価 : 80点 | 
| 年 式 | 
1995年 | 
| 走行距離 | 
32,000 km | 
| 燃 費 | 
街乗り | 
− km/リッター | 
| ツーリング | 
28〜44 km/リッター | 
| 長所 | 
- スポーティーなスタイルがよい。ヤマハ流の洗練されたカラーリングも良い。
 
 - FRサスペンションは、林道走行(30〜70q/h)ではしなやかな動きで疲れが少なく、剣山スーパー林道(ダート約70q)をほぼノンストップで走破できるほど。
 
 - 加速時のサウンドは、他のオフ車よりもスポーティ。DOHC4バルブの長所か。
 
 - ライポジは、シッティング時には膝の曲がりが少なく、かつ他のオフ車よりもスポーティー。スタンディング走行も自然にできる。シートも他のオフ車より座り心地は良い。ちなみに、私の身長は173cm、体重はオフ用ギヤ装着時で68kg。
 
  
 
- ギヤ比が適切。オンでもオフでも扱いやすい。
 
 - 中速域(4000〜7000rpm)は、他のオフ車よりもトルクが強く、特にオフでは、タイヤが土を噛んで押し出す感覚がつかみやすく、かつリヤを流しやすく、オフ走りが非常に楽しい。そのためか、転倒もしにくい。
 
 - 後輪脱着性は、文句なしによい。オフを良く走っているスタッフが考えたのであろう。他の日常整備箇所も、他のオフ車より簡単にできる。
 
 - チェーンが伸びにくく、スプロケも磨耗しにくい。まだ、1回も交換なし。
 
  
 
- エンジンブレーキの効きが良いため、タイミング合わせのシフトダウン併用で、ブレーキパッドの減りを少なくできる。
 
 - ステアリング回りが軽く、大柄な割にすり抜けや小回りが楽である。
 
 - 思いのほか、燃費が良い。郊外の64〜72q/h巡航時(6速、4000〜4500rpm、総減速比とタイヤ径から計算)で35〜42q/Lをマークできる。
 
 - セルは使ってみると大変有り難く、温間時は抜群の始動性である。
 
 - スピードメーターは、ディジタルでも見やすくていいものだとわかった。
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| 短所 | 
- カートリッジ正立フォークは、ドレーンボルトがなく、素人整備がしにくい。また、リヤサス回りからキーキーと軋みがする時がある。
 
 - 50〜90q/h巡航時のサウンドは、ホンダのXL〜XR系のエンジンに比べ音質が今一つである。DOHC4バルブの短所か。
 
 - オンでのコーナリングは、他の同様のオフ車より倒しにくく、決まりにくい。
 
 - ダートではよいサスも、オンでは動きがオーバーで合わない。
 
 - ホーンの音量不足。何のための警報器か。
 
 - F、Rフェンダともにドロ除けの機能が乏しく、エンジンオイルの滲みも発生している。
 
 - 車体重量の絶対値は軽いが、取り回しは他の同様のオフ車よりも重い。
 
 - ハザードよりも、小型タコメータ(1000rpm刻みの安物でよい)が欲しい。
 
 - 振動の多い回転域があり、その域も負荷の掛け方で変動する。
 
 - ストップランプは、最新のXRのようにRフェンダー下に配置すべきである。
 
 - 写真写りが悪く、安っぽく写るのは何故?。
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| 故障,トラブル | 
- シリンダ下部、クランクケース回りからオイル滲みがある。
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| その他  | 
- エンジンオイルの種類、粘度に思いのほか敏感です。やや粘度の高いオイルが調子いいようです。
 
 
 - オフ車でも公道を走る仕様にタコメーターがないのは、どうも納得できない。このパーツは、ツーリング気分やスポーティ気分を醸し出し、日常整備や経済走行、レッドに入れないために有用と考える。メーカーの方には再考していただきたい。
 
 
 - 公道を走る車にサスストロークは28cmも必要ない。サス調整イニシャルも5段階で良い。ストロークは3cm程度少なくし、径を太くするなどサスの進化(質の向上)を図るべきである。
 
 事実、TTは2000年には生産中止となってしまったではないか。これは、XRやKLXに比べ客観的に魅力が少ないのではなかろうか(個人的には支持)。
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