Robot |
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YAMAHA |
SDR(200) |
総合評価 : 60 点 |
年 式 |
1987年 |
走行距離 |
40,000 km |
燃 費 |
街乗り |
30 km/リッター |
ツーリング |
30 km/リッター |
長所 |
- ・軽量、スリム、コンパクト。安価なモデルにも関わらず各部の質感がいい。
磨いて楽しい。
- 2024年現在、「昔にSDR乗ってました」というと老客男女にウケがいい。
- 原付のサイズでレトロバイク風の見た目にも関わらず、2サイクルの軽二輪なので意外と速い(あくまで“意外”ですが)
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短所 |
- 現役当時の決定的な短所は、「二人乗りができない」こと。
当時の若者のバイクの使い方常識では、これ“だけ”はあり得なかった。
- このバイクのコア価値の、「軽量、スリム、コンパクト」も、当時のライダーが求めていた真逆の価値観だった。
250レプリカや400マルチの友人から「蚊トンボ」とバカにされるのは当時の若者には耐えられないことで、全く売れずに僅か2年で生産終了したのはこの2点の決定的だったと、当時に新車で買った者として記しておきます。
- デルタボックスをトラスに置き換えたようなフレーム形状ですが、フレームがしっかりしている印象がない。
グリップがいいタイヤに変えると、高い速度でグリップに負けてバイクが蛇行するようになる。
- 同型のエンジンを積むDT200R(3ET)に比べて、エンジンにパンチがない。
正直、DTの方が速く走れるし楽しい。なんならSRX250(3WP)のほうが軽快で楽しい。
- 1990年代初頭なら、「峠の下りでレプリカをカモれる」もありえたかもしれませんが、2024年現在の250ccスポーツバイク群には手も足も出ないと思います。“伝説で彩られた2st”として期待に胸を膨らませすぎるとイメージとのギャップが大きいことでしょう。
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故障,トラブル |
ハードなブレーキを繰り返すとフロントのキャリパが開いてしまって、ブレーキレバーがふにゃふにゃになってしまう。
こうなるといくらエア抜きしても改善しない。
前側のエンジンマウントがへたるとマフラーがグラグラになる。(がしかし、この状態でもエンジンパワーに悪影響がない。不思議)
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その他 |
ネット上で「SDR200」という車名表記をよく見ますが、排気量の括りから離れるのが作り手の狙いなので、「200」を付けないのが正しい表記方法です。
通学や短長距離のツーリング、ワインディングやワンメイクレース参戦など、いろいろな使い方で結構な年数と距離(4万キロちょっと)を乗りましたが、つまるところ 「動力性能が限定的で軽量・スリム・コンパクトな、一人乗り専用2サイクルスポーツ車」 というコンセプトは、いつどこで使えば楽しい乗り物なのかが、私自身も当時の顧客にもよくわからなかったので短命に終わった(後継もなかった)バイクだったのかと思います。
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