T・T |
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YAMAHA |
YZF-R1 |
総合評価 : 95 点 |
年 式 |
1998 年 |
走行距離 |
25,000 km |
燃 費 |
街乗り |
− km/リッター |
ツーリング |
− km/リッター |
長所 |
最近CBR954RRに乗り換えたのですが、比較したインプレッションがあると今から中古で購入を考えている人にはいいかなと思って個人的な感想を(勝手に)させてください。
私が乗っていたのはいわゆる初期型と呼ばれたマシンです。ストリートでの使用ををメインと考えられた車体はフレームを適度にしならせ、路面の追従性を上げるためにスイングアームをロング化させる等、最新のSSのようにサーキット走行をメインに考えられたものではありませんでした。
そうは言っても150馬力に177kgと当時の、CBR900RR・9R・R750らと比べても飛びぬけた性能を誇っていたのですから、当然峠に持ち込んでその性能を使いきれるかというと『絶対むりじゃん』となるわけです。(もちろん私程度が乗ればですけど)
ただ、乗り始めて1年ほどたつでしょうか。今までの乗ったビックバイク達の時には無用の長物と化していたバンクセンサーがガリガリ削れだすではありませんか。これはワタクシ大変感動したものです。
・・・ハイ。正直いってインプレになっていませんが、こんな感動を与えてくれたR1に今でも感謝しております。
このままでは怒られそうなので、954RRと比較しながら長所を語るとまず、足つき性これは、98’R1の方が良さそうです。サスも柔らかめで沈み込むので、女性でもそれほど不安はないでしょう。(参考:165cm・52kg)
そしてパワーはこれ、初期型でも十分です。(パワーリフトも余裕で、大型初心者は恐怖体験することができるはずです。)
中古車があればということになりますが、程度が良いものでも50万〜60万円前後と安いのは魅力ではないでしょうか?ただしその性格上、転倒車には要注意といったところでしょうか?
ブレーキもイイっすよ。住友でしたっけ?『MOSキャリパー』。効きますよ。確かに954RRやR1000など新しいSS勢は軽さを武器に98’R1より強力なストッピングパワーを発揮しますが、峠メインの人(自分がそう)にはこれもう必要にして充分って感じです。(逆にコントロールのし易さを感じるかも。)サーキットや高速道路を常に全開でかっ飛ばす人以外は、フルノーマルで全然問題ないと思います。
腕次第ですが、多少のギャップを物ともしないコーナーリングマシンですので、今でも十分最新のSSと勝負できると思いますよ。
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短所 |
短所としては、まず最初に気になったのが、954RRと比べるとタンク長があるため、前傾度がきつく若干腕が伸びる感じがします。そのため、ツーリングに使用すると954RRよりしんどかった気がします。(今思えばニーグリップが甘く背筋力も弱かったからです。)
更にタンクからシートカウルまでの距離があり、リアシートが小さく高いためタンデムは最悪の部類でしょう。(これもSSなので2人乗りしたい人は少ないと思いますが)
954RRと共通事項としてはスクリーンが低いです。高速道路で飛ばすと風の影響大です。ただし、町乗りや峠レベルだとそのままで問題なしでしょう。
それから、エンジン特性と言うのですかね。このマシンは意外と過激な吹けあがり方をする2輪車ではないでしょうか。
当然なのですが、日々進化していくR1は年々フトコロが広く乗りやすいマシンへと進化していることでしょう。(そうでなければ172馬力なんて危な過ぎる!)
そういった意味では過激な初期型というのは、しっかりとした体重移動と、微妙なアクセルワークが要求されるため、大型初心者には厳しい気がします。(誰でも乗れるとは思います。楽しいかどうかは別にして)
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故障、トラブル |
特にありません。 |
その他 |
YZF-R1は自分的には98年当時、ワインディングで強烈なカリスマ性を発揮した1台だと思っています。しっかりと体重移動させてあげて、コーナー出口ではリアタイヤがスライドを始めるほどアクセルを開けても驚くほど安定していて当時、本当に驚かされました。
今、初期型が欲しい人って限りなく『0』に近いのだとは思いますけど、サーキットではなく峠での楽しさを追求したというYAMAHAの開発者の言葉がR1乗りの心をくすぐったのではないでしょうか。それはサーキットで勝てるポテンシャルを得た最新型のR1にはないものだと思います。
これを書いている時点で954RRに乗り換えて半年といったところですが、このバイクの楽しみ方はまだまだわかりません。
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