K2-TDM |
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YAMAHA |
TDM850 |
総合評価 : 95 点 |
年 式 |
2000 年 |
走行距離 |
38,000 km |
燃 費 |
街乗り |
14 km/リッター |
ツーリング |
22 km/リッター |
長所 |
- 絶対的なパワーは最新のリッターバイクに遠く及ばないが、程よいトルクとパワーで扱いやすい。
特に低速トルクは街中での扱いやすさに直結。一方で回せば盛り上がるパワーはカタログの数値以上のものを感じる。
- 低速の強さとトラクションのよさはタイトワインディングで威力を発揮。ライディングポジションからくる見切りのよさとあいまって余裕を持ってコーナーを駆け抜けることができる。
- サスペンションはストロークがたっぷりで荒れた舗装路も楽に走れる(オフはだめ)。
- ポジションが楽で長距離でも疲れ知らず。1日700kmの走行(高速 VS 一般道半々)でも余裕だった。
- ポジションのよさは街中での見通しのよさにつながり、先行車のさらに先の車の動きまで見通せるので安全に大きなマージンがある。
- カウリングは大きすぎず小さすぎず、高速道路での常識的な速度では走行風からくる疲労を大幅に軽減。
- カウリング内は比較的余裕があるので、GPS電源用のシガライタアダプタ、HIDバラスト/イグナイター、自動車用ダブルホーン(BOSCH製)などが楽に設置可能。
- タンデムシート下のシートレールに設置された荷かけフックは折りたたみ式で不要なときはたたんでおけるので、その形状とともに荷物の積載性はスーパースポーツバイクより格段によい。
- ハンドリングが素直で落ち着いている。決して唐突な動きを見せず、狙ったラインをトレースしていける。
- ハンドル切れ角が大きく、低速旋回でも切れ込みが少ないので大型バイクとは思えないほど小回りがきく。
- 20リッター入るタンクは余裕で、高速道路主体のツーリングでは無給油で400キロ以上航続可能(それだけにフューエルゲージがないのは惜しい)。
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短所 |
- マイナー車種ゆえにアフターパーツ(タイヤ/マフラー その他諸々)の選択の幅が少ない。
- センタースタンドがないため、チェーンオイルなどのメンテナンスがしづらい
(社外品の後付けのものはあるが使い勝手、耐久性、バンク角への影響は不明)。
- 使われているパーツに高級感がない。ブレーキペダルなどはステンレスのプレス板が使われている。全体的に高級感があるバイクとはいえない。
- ツーリングバイクなのにフューエルゲージがない。
- ツインのトラクションとのトレードオフかもしれないが、エンジンはマルチのようにアクセル全閉でクラッチをつなぐだけでとことこ転がりだすような粘りがない。
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故障,トラブル |
サスペンションがヘタってきているのか、常用速度の 50〜60km/hくらいでハンドルがブルブルぶれるようになった。
今回の車検でサスペンションをグレードアップするので、どう変化するか楽しみ。 |
その他 |
この秋(2004年)に 2回目の車検を受けるにあたって買い替えを検討しましたが、候補となる
バイクはいずれも今の TDMで私が堪能している長所を上回るものがないため、続投となりました。
買い替え候補となったのは FZS1000、FJR1300などですが、前者はコンセプトがネイキッドの延長線でカウルがちょっと小さいかなという感じがあったのと荷物を固定するためのフックがない。後者は、私は通勤で毎日乗るため、街中での扱いやすさに疑問を感じたため、結局見送りました。
結果的にツーリングで長距離を長時間楽に移動でき、サイズもパワーも手ごろ、荷物の積載性も良好となると、現在のところ私にとって TDMを上回るバイクは見つかっていません。 |