たりょう |
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SUZUKI |
GS650G(GS650G3) |
総合評価 : 100点 |
年 式 |
1983年 |
走行距離 |
30,000 km |
燃 費 |
街乗り |
15 km/リッター |
ツーリング |
20 km/リッター |
長所 |
- 鬼才「ハンス・ムート」が描いた、タンクからサイドカバー、シートへと流れるデザインのもう一台のオリジナル「刀」。
斜め後ろから見た形が最高に格好良い(完全に個人的好みの問題)。
テールランプやウインカーが750刀と同じ。
オレンジ色がシート、前後ブレーキキャリパー、リアサスのスプリング、タンクのSUZUKIのロゴに使われていて目立つ。
- III型は、同じくハンス・ムートデザインのBMWのR65LS(マニア以外誰も知らない)と似たライトカウル付。
ボディカラーが深めのメタリックに変更され、エンジンはブラックアウト(U型まではシルバー)されて精悍なイメージになった。
星型ではない6本キャストホイール(XN85Turboやインチが異なるがGSX750E4、同じくハンス・ムートのデザイン刀と同じ形)を履く。
- III型からなぜかホイールベースが40mm伸びた(1,480mm)。III型はステップも格好良くなった。たぶんGSX750E4やIII型750カタナと同じ。
III型は販売台数が少なくレア中のレアバイク。80年代の空冷4気筒なのにGS650Gは人気が無くて意外と安く買えた。他人とかぶる心配が無い。
- 750刀や1100刀と違って650Gは1981年のI型の頃からチューブレスタイヤ仕様でトリプルディスクブレーキなのが凄い。
- 「GS」の名が表わす空冷DOHC2バルブ4気筒エンジンは、次世代の空冷DOHC4バルブの「GSX」エンジンより直立気味で円形のバルブカバーが特徴的で愛らしい。カワサキのZ系やホンダのCB-Fシリーズの空冷エンジンも格好良いが、個人的には「GS」のエンジンが一番好き。後発のSUZUKIが初めて造った650(正確には673cc)の4サイクルマルチエンジンで過剰に頑丈にできてる(空冷GSエンジンはヨシムラの伝説でおなじみ)。
- タンクが23Lも入るから、ツーリング先でスタンドを探す心配が減る。ただしII型から付いてる燃料計はデタラメ(当時のモノはどこも同じ)。
- メンテフリーのシャフトドライブ。アクセル開けると多少リアが突っ張る感じがするものの、縦置きクランク(BMW、モトグッチ、ホンダGL等)のようなトルクリアクションは無く自然に乗れる。
- この当時のスズキ車の定番、ギアポジションインジケーターは無くても特に困らないけど、あればあったでウレシイ装備。
- ライディングポジションはアップライトでツーリング向き。
- 跨った印象はエンジン幅が大きくてまさに80年代の空冷マルチ。少々硬質な感じでまさにヨーロピアンバイク(死語)。
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短所 |
- 見た目は400並のサイズでややずんぐりした感じ。
それ以上に重い。坂道で押すと泣けてくる。
シャフトドライブだから重いのも仕方ないが、リアのディスクがフロントと同径でデカ過ぎ、キャリパーもデカい重い。鉄のエキパイ・2本出し純正マフラーが重い。
- センタースタンド掛けは慣れれば平気だが、踏み込む部分が「ドラえもんの手」みたいな球状で靴底が薄いと足の裏が相当痛くなる。
- 古いのでフラッシャー(ウインカー)スイッチとかパッシングスイッチとかの使い勝手が悪く、どうしてもウインカーは戻し忘れてしまう。
- ANDF(アンチノーズダイブフォーク)はコーナリング中に前ブレーキリリースのタイミングを誤るとステップを擦ったり怖い思いをします。これも仕様です。
- レアバイクでも不人気バイクなので、「ゴキ」呼ばわりされて一部の族車好きに人気のある弟分のGSX400EカタナやGSX250Eカタナより本当の「刀」なのに高く売れない。
- 知らない人には変なバイクと思われ、知ってる人には変人と思われる。
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故障,トラブル |
- エンジンが信号待ちで度々停まる。→クレーム修理でエンジン腰上開けてバルブタイミング治してもらって解決。
おかげで、発売当時は「750並の重さで400並の加速」と揶揄されたGS650Gが見違えるほど速くなりました。
VFRやGSX-Rといった59馬力の400ccには負けるでしょうが、53馬力のCB400SFなら今でも互角に勝負できます。
これは乗り手が重いせいで、痩せた人が乗ればゼファー750やCB750(RC42)と充分互角に渡り合えます。
- タコメーターが動かない。→同じくクレーム修理でメーターケーブル交換で解決。
- 燃料コックが固くなって指が痛い。→部品交換で解決。
- トラブルではないが中国製のMFバッテリーに換えられてた。
大丈夫なのか心配したが1年経っても今のところ問題ない。
- リアの2本サスのダンパーがいらっしゃらない(抜けてる)・・・。
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その他 |
- メンテに出した別のバイクを引き取りに行った行きつけのバイク屋さんで下取りで入ったばかりのGS650GIII型に一目惚れし、その場で手付金を払ってました。
- リアサスを社外品(ヨシムラカヤバのゼファー1100用が赤スプリングで取付のカラーもそのままで使えるらしいが、いかんせん高い)に入れ替えてずっと乗り続けていこうと思っていたが、また浮気心が芽生えてしまって今月(2013年8月)乗り換えることになりました。
- 新しい飼い主のとこに行っても元気に長生きしてくれ、今年で30歳のロッパンジーさん(650GIII)!
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