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我ら素人ライダーのインプレッション

NEO
SUZUKI TL1000S
総合評価 : 90 点
年 式 1999 年
走行距離 28,000 km
燃 費 街乗り 13 km/リッター
ツーリング 16 Km/リッター
長所
  • アグレッシブなスタイル、過激なエンジン、コツのいるハンドリングなどマニアックだが、個性的なバイク。もうこんなバイクは現れないと思います。
  • ハンドリングはアクセルで曲げていくタイプで、パワーバンドが広く中間加速が良いため、コーナーリング中早めにアクセルを開けて、積極的に二次旋回を引き出し立ち上がりの速度を高めていく乗り方が楽しい。実際脱出のスピードは速い。

  • 倒しこみはちょっと遅いが、一度寝かせると深いバンクでも安定していて、なかなか起きないのでコーナーリングのおいしいところを長く味わえます。サスが硬い印象で、大きく荷重移動させたほうがいいようです。全体的に高速コーナーが得意。
  • またそういう乗り方ならアクセルを開けている時間が長くなるので、バイクを操っている実感があり、エンジン回転の変化やツインの鼓動感も堪能できます。

  • 一方で初期旋回はあまり得意ではないようです。ステダンのせいもあるがキレはないです。レイトブレーキで突っ込むと倒しこみが重くフロントの入りが悪くなるので旋回に移るまでの時間がかかり、アクセルを開けにくくなってしまいます。
  • やはり、早めのブレーキで進入し、ワイドなラインで豪快に走るのが似合います。
  • エンジンは4000RPMから十分トルクがあり、急に大きくアクセルを開けてもすぐに加速がついてきます。8000RPMから上はメカノイズもあって少し怖いくらい。

  • だがマルチのようにどんどん速度が伸びていくような感覚ではなく、アクセル操作に忠実で現実的な速度感です。そのまま10000RPMまで伸びます。マシンガンのような排気音にもしびれる。
  • ブレーキはトキコの4POTですが、ハードブレーキングをするバイクではないのでこれで十分。純正のパッドは初期制動が甘いが、コントロール性は悪くない。

  • メカ的にもロータリーダンパーやアルミトラスフレーム、セミカムギアなど斬新で、めったに見かけないので結構注目されます。
  • 豪快なコーナーリングがウリですが、一方でバイオニックな個性と、街にも似合うおしゃれな面もあります。カジュアルな服装でも結構サマになるので、走り屋だけでなく女性にも乗って欲しいバイクです。
短所
  • アクセルのツキが激しい、挙動不審なロータリーダンパー、ピッチングの動きがわかりにくく、旋回中少しでもアクセルを戻すとリアが急に伸び上がりトラクションが抜ける、エンジンは水温が低いとノッキングを起こす、など短所も多い。
  • アクセルを開けつづける事で曲がり、速く走るためには思い切った操作が要求され、しかも前傾がきつくライポジも大柄なので初心者や小柄な人にはつらいです。足着きも良くはなくスタイリッシュな割に街乗りには不向き。
  • またツインならではのピックアップの良さは市街地ではアダになります。
  • やはりスズキらしく結構なジャジャ馬。荒削りで未完成なバイクだと思います。
故障・トラブル
  • マフラーを換えてから、水温が80度以下だと3000RPM付近でノッキングを起こします。燃調を変えてみたがだめでした。
  • トラブルではないが、市街地走行が長く続くとカブリやすいようです。まぁあたりまえか。
  • 激しい振動のせいかよくねじがぶっ飛びます。
  • 私のマシンは99年型なので、初期にあったエンストやオイル漏れはないです。わりと丈夫なようです。
その他
  • 短所も多いのですが、それを上回る魅力をもっています。

  • たかがバイク、されどバイク。生きていく上でどうしても必要なものでもない。だから多少の不具合なんか気にしないで思い切り楽しみたい。初めは馴染めず、何度も諦めかけたけど、ずっと乗ってきて良かったと思います。

  • タイヤについてですが、以前ダンロップのD208を使っていました。剛性感が高く、思い切りパワーをかけてもしっかりグリップします。

  • 内向性も結構あり、フロントから曲がる感じです。ただ高荷重をかけないと接地感がないため、低速のワインディングは苦手です。また乗り心地は硬く、ちょっとどたどたしたフットワーク。低温時にも不安は残ります。

  • 現在はミシュランのパイロットスポーツです。こちらはパワーをかけたときややスライドする感じはあるものの、穏やかな挙動のため不安はあまりない。低温でもそこそこグリップし、しなやかな乗り心地でギャップでも安定しています。

  • 低速でも高速でも接地感があり、安心して深いバンクまで寝かせられます。軽快で内向性も自然。ただ中高速コーナーでややアンダーステアを感じることもあります。どちらかというとこっちのタイヤのほうがオススメです。

  • 現在はOVERの右2本出しマフラーをつけ、リアカウルに「07」と書いて奥多摩を中心に走っています。
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