SYLPHIDE |
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SUZUKI |
GSX-R1000 |
総合評価 : 98 点 |
年 式 |
2007 年 |
走行距離 |
16,000 km |
燃 費 |
街乗り |
16 km/リッター |
ツーリング |
19〜20 Km/リッター |
長所 |
最強SSとして君臨するGSX-R1000の最新型(2008年08月時点)です。
SSの長所は全て持っています。更に、
- 中速からの圧倒的トルク
サーキットで、ヘアピンを2速で回る時等、回転が落ち込んだところからの加速競争で非常に有利です。
ピークパワーで繋いでいけるところはともかく、こういう状況ではCBRもR1も簡単に抜くことが出来ます。
- 良好なウィンドプロテクション
4メーカー中、一番良いです。というか他が割り切りすぎな気がします。
160km/hくらいまではナイロンジャケットでもバタつきません。
- 足付き、ポジション
175cm、短足の私で、膝が曲がるくらい足付き性は良好です。シートサイドが大きく抉られているのが利いています。
ハンドルも近く、ツーリングにも余裕で耐えられるポジション。
にも関わらず、サーキットユースでも違和感が無いほど攻め易いポジションです。
ステップ位置も変えられるので、色々な体格の人に合うと思います。
- 強力なブレーキ
250km/h超からでもブレーキ一つでリヤが浮き上がるほど効きます。
そして、そのような状態でも車体は非常に安定しています。
- モード切替
ECUのマップをABCと三つのモードに切り替えられます。
Cモードが、レスポンスが穏やかでかつピークパワーが120馬力程度になりとても使いやすいです。
峠ではCモードばかり使っています。雨の日なども安心です。
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短所 |
収納が少ないなど、SS特有の問題は短所とは捉えていません。
気になるのは
- ハイビームがプロジェクター
照射範囲が狭いです。2005年型はマルチリフレクターで、こちらの方が広く照らします。
- 中速に谷がある
サーキットユースでもないと気になりませんが、5000〜7000rpm辺りでトルクの谷があります。
排ガス規制のためでしょう。マフラー交換で解決しました。
- 重い
CB400と同じ程度の車重ですが、600SSに乗った後に乗るとびっくりします。
2008年型のCBR1000RRが非常に軽いのと対照的です。(10kgほど違う)
私のはマフラー交換で7kg以上軽くなっているので重量そのものは大差ないはずですが、マスの集中化の差でしょう。
- 長所と矛盾するようですが、フェード耐性が低い
流石にノーマルパッドでサーキットユースではフェードしてきます。他社も同様です。
レースパッドに換えて解決。
以下、短所というかSSならではの点です。
- 速度感覚がおかしくなる
高速道路で110km/h程度で走っているつもりが、メーターを見ると5割増しの速度だったりします(汗)
- 慣れない人はエンストしやすい
1速が非常にハイギヤードなので、クラッチを無造作に繋ぐとストールします。
13500rpmで、1速で160km/h、2速で200km/h出るようなギヤ比です。
(慣れれば6速発進も余裕で出来ますが・・・)
- ミラーがぶれる
100km/h以上では使い物になりません。
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故障・トラブル |
アイドルスピードコントローラのリコール |
その他 |
軽量ハイパワーの権化とでも言うべきマシンです。
コーナリングが凄まじいバイクですが、何と言っても最大の武器はエンジンです。
ロングストロークエンジンの、中速から弾ける様に飛び出す加速は何とも言えません。
(メーカー計測値、0-200km/hが7秒だそうです)
あっという間に300km/hの世界へ連れて行ってくれるマシンですが、その加速性能ゆえに、公道では非常に自制心を求められます。(交差点曲がって少しアクセル開けたら120km/hとか。。。)
やはり、サーキットで活きるバイクですね。
短所は、ヘッドライト以外は気になりません。
また、非常に高出力高排熱なエンジンなので、オイルを選びます。
リッター当たり3000円以上が一つの目安になると思います。
高いですが、長い目で見ると(OH時の料金を考えると)、安くなります。
勇ましく回るエンジン、超絶レスポンス、安定感の高い車体など、非常に所有感の高いバイクでしょう。
是非とも乗っていただきたいのですが、SSである以上、万人に勧められる訳ではありませんね。
スポーツしたい人は、是非。
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