じゃむ |
 |
DUCATI |
749R (749cc) |
総合評価 : 95 点 |
年 式 |
2005 年 |
走行距離 |
1,000 km |
燃 費 |
街乗り |
− km/リッター |
ツーリング |
− km/リッター |
長所 |
- エンジンが限りなく伸びていきます。一速でそのまま100Km/hまで引っ張れます。
4千回転くらいまでは何だということもないのですが、それ以降は1万回転以上までスーッと回っていきます。
したがって加速感もあり、クラッチがちゃんとつながった後は思いどおり、イメージどおりに加速していく感じです。
- ハンドル操作が不要なくらいに敏感に反応します。私はハンドルで曲がるというよりもむしろ車体を倒して曲がるタイプだと思うのですが、車線変更のときなど進路を意識するとすでにバイクが進路を変えていると思えるくらい意識と一体になって曲がっていく感じです。
ですので、ハンドルがいらないのではないかと思えるくらいです。この感じは速度があがっても同じで怖さや不安をまったく感じずに曲がってくれます。
998などは「パタンと倒れる感じ」と言われますが、749Rではそれほど極端な感じはなく、あくまでも意識どおりに曲る感じです。
- 足つきが悪いと言われますが、自分は身長178cmで体重もそこそこあるためか止まっている状態で両足がべた着きになります。
シートとタンクの境の部分が絞られているデザインのため、普通のバイクに比べ足つきはむしろ良いのではないかと思います。
- バイクとしてオーラがあります。主観的な意見になりますが、カラーリング、スタイル、各パーツの質感、エンジン音などあらゆる点でバイクとしての美しさがあります。
- カスタムがしやすいです。DUCATIはどれも同じですがエンジン本体以外の部分は一般的な工具を使って比較的簡単にカスタムすることができます。
クラッチカバーやステップの交換などは経験がなくても可能です。オーナーズマニュアルにも各部の説明があります。
カウルの取り外しもとても簡単です。
|
短所 |
- とにかくよくエンジンが止まります。アイドリングの状態で突然カツッ!と止まります。
信号待ちの時などひどい時には青になるまでに3回くらい止まることがあります。その際にはセルでかかるのですが、
Nに入っていないとセルがかからないのでスタート直前に1速に入れてクラッチを握った状態で止まるととても焦ります。
でも、乗っているうちに慣れてきて予防策を取れるようになってきます。
- クラッチが重いです。そのため多くの人がクラッチレリーズを交換し少しでも楽になるようにします。
渋滞が続くと30分くらいで手が痛くなってきます。したがって街乗りにはまったく不向きです。
- クラッチがスリッパークラッチなのでつなぐ時に多少慣れが必要です。つながる前で回転を上げ過ぎるとジャダを起こしてエンジンが壊れるんじゃないかというくらい嫌な音がします。これはクラッチを社外品に変えるとだいぶ緩和されるようですが結構お金がかかります。
ただ、ジャダに関しても乗っているうちに慣れてきて音が出ないようにつなぐことができるようになります。
- 国産車に比べると、やはりメンテナンスには費用がかかると思います。
イタリアンでかつレーサー仕様であるのでどうしても放っておいていつでも乗れるバイクではありません。
エンジン性能やマシンの切れの良さを維持するためと考えれば、繊細であるのは当然なのかもしれません。
|
故障,トラブル |
・749RはそれまでのDUCATIに比べると故障は少ないようですが、それでもちょこちょことした故障はあります。
ボルトが緩んだり、ラジエター液が漏れたり、オイルが漏れたりします。
|
その他 |
このバイクは、ポジションやらクラッチの特性やらエンジン特性まであやゆる面で街乗りをするバイクではありません。
決して楽に乗れるバイクでもないので、年をとってから乗るのでは体力的にもちょっときついと思います。
でも、趣味として乗るのであればほんとに素敵なバイクです。車のフェラーリと同じで100%趣味で乗るバイクだと思えば何の問題もありません。
実際、サーキットなどでは250kmを超えるところまでスピードが出る性能がありますので、乗りこなす楽しみは尽きません。 |