6号ドカ |
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DUCATI |
600SS
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総合評価 : 80 点 |
年 式 |
1995 年 |
走行距離 |
25,000 km |
燃 費 |
街乗り |
20 km/リッター |
ツーリング |
20 km/リッター |
長所 |
- 空冷のLツインがよく見える真っ赤なハーフカウルのスタイリングは、誰が見ても「ガイシャ」感が強くて嬉しい
- ある程度回転があがるとイイ感じでトルクが乗ってきて、アクセルワークで楽しくスポーティに走れる。車でいう「カムに乗る」感。
- 癖が強いけどハマると気持ちがいい・・・というか絶頂を味わえるハンドリング。難しいガイシャを乗りこなしているぜ、という最高の充実感がある。
- 排気量控えめの600ccでもなんとなくDucatiの音がする。調子に乗ってマフラーを変えると低音が足りなくて寂しい。
- 空冷+ベルト駆動の“PANTAH系エンジン”は基礎設計が600ccのためか、故障らしい故障がない。スタッドボルトが折れない。
- 意外とネジ類が緩まない。振動でナンバーが割れたりもしない。
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短所 |
- フロントブレーキがシングルディスクで見た目が寂しい
- 大型免許が要るバイクなのに絶対的なパワーが寂しい(定石通りの吸排気カスタムで元気にはなるが、それなり)
- 極低速皆無+ハンドル切れ角皆無+半クラッチ禁止設計+重心高い、でUターンや街中の取り回しが地獄
- 空冷Lツインのエンジンは実用域が異常に狭い。国産からの乗り換えだと驚くかも?最初に乗った時に壊れてんのかと思った。
- この型のSSはインマニが長いアルミの鋳物でできていて、冬季に走行風で冷えると混合気が液化し、プラグが被ってエンジンが止まる。設計ミス。(本国オプションにキャブヒーターがある)
- エンジンの回転域も車体のハンドリングも、あまりにピンポイントしか気持ちよくない。(そのぶんハマったときの快感は代え難いのですが)
- コケると外装部品が想像通りに高価。よく割るサイドカウルが8万円、ビルトインウインカーは9千円くらい?、タンクは20万円、迂闊に倒せないのでとても緊張する(価格は、2025年6月時点の参考価格)。
- 水平のHバンク(シリンダー)の潤滑が良くなくてピストンリングが減る。
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故障,トラブル |
- 短所のところで書いたが、冬季に走行中エンジン停止する持病があった。インマニに断熱材を巻いて解決。
- 完調を保つためとトラブルを未然に防ぐために、頻繁に消耗品や定期交換部品を交換する必要がある。(おざなりにしているとキッチリ故障する)
- マイナスアースが振動で割れて、いきなり不動車になったことがある。
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その他 |
前世代の空冷Lツインはクラッチが弱点で、とにかく半クラッチ禁止を強く言われる。
アンダー750は湿式クラッチなのでそこまでシビアではないが、それでも使い方次第でジャダーが出るようになる。
おかげで半クラッチが上達する。
600TT2とか750F1(モンジュイやラグナセカ)とかが欲しくなる。たぶん900SSを買った方はスーパーバイク系が欲しくなるんでしょうね。
普通の価値観をしていると短所しかないバイク(またの名を欠陥品)だが、Ducatiを保有しているという自尊心と、針の先ほどのハンドリングがハマった気持ちよさだけで所有し続けられる。そんな方にオススメです。
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