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我ら素人ライダーのインプレッション / ZX12R

S&M
Kawasaki ZX-12R
総合評価 : 98 点
年 式 2001 年
走行距離 40,000 km
燃 費 街乗り 12 km/リッター
ツーリング 16 km/リッター
長所
  • やはり、高速性能でしょう。
    もう10年落ちになるわけですが、最新のリッターSSに加速で離されないのはさすが。
  • メーカーが本気で1200ccのSSを造ろうとした意気込みが随所に表れています。
    エンジンは割り切りの超高回転型。あの排気量であれだけ高回転がストレス無く回るエンジンはそうは無いでしょう。
    しかも、低回転域は今時のエンジンのように緻密な制御がされていない分、古き良き時代Z2やGPz900Rを感じさせる味のある回り方をするのでモーターのようなどと飽きることはありません。
  • 車体の方も足付き性無視のシート高など操縦性を優先した造りになっています。
    超高速でも軽いきっかけで向きを変えてくれます。また、そのような速度域で無理な操作をしても車体はピッタリ安定しています。
    (発売から10年経ち、タイヤが進化したためようやくパワーとのバランスがとれた?)
  • ツインスパーではないフレームのおかげでハンドルは切れ角が大きくUターンも慣れれば楽にできます。
    走り以外ではヘッドライトもロー2灯と四輪車なみに明るいので夜間走行でも安心できます。
  • リヤシート下の小物入れもネイキッド程ではないにしてもそこそこの収納ができます。
短所
  • 短所は低速走行ということになるのでしょうがこれだけの高速車としては十分及第点と思います。
    ただこれから12Rに乗りたい人の参考に少しばかり。
  • 低速では走っていても水温が上がります。オイル等に気を使い、ヒートさせないコツを覚えましょう。
    「曲がる」は当然として「直進する」もしっかり操作しないと何処かに飛んでいきます。
  • たまに回さないとエンジンが文句を言います。
  • ノーマルは超高速に合わせられています。まずはノーマルからというのは乗りにくいと感じるだけかもしれません。
    ノーマルを公道でテストするプロのライダーの評価が悪いのは当然かもしれません。
  • せっかくのフルアジャスタブルの足回りですから乗りやすいようにいじった方が良いでしょう。
故障,トラブル
ジェネレータのハーネスをオイルが上がって行き、カプラがショートする現象(リコール)は経験済み。これは強烈なラム圧を利用する12Rの持病ですかね。

スロットルOFF時ラム圧を排気に抜くようになっているようですが追い付かないようですね。
その他
12Rは結局サーキットでも生かし切れないような性能、しかも公道での使い勝手も最小限という非常に偏ったバイクです。
趣味という割り切りの中でのみ存在しうるバイクですがそれを一般向けとして市販したカワサキはすごい。

しっかりメンテされていれば未だ第一級のパフォーマンスを発揮し、
アップハンにすれば最新「Ninja1000」のハイパワーバージョンのイメージ(Ninja1000は乗ったことはありませんので妄想です)と今のバイクには無いいじり甲斐のあるバイクだと思います。

エンジン、車体の丈夫さもなかなかでほとんどヘタリも感じません。
まだまだ一線で走れるバイクだと思いますよ。
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