問わず語り |
 |
HONDA |
CBR600RR(逆車) |
総合評価 : 90 点 |
年 式 |
2003 年 |
走行距離 |
2,500km |
燃 費 |
街乗り |
− km/リッター |
ツーリング |
− km/リッター |
長所 |
進入するコーナーのアールが解っている道でこそ楽しめるバイク…つまり、
サーキットで走る為に作られたバイクです。
とにかく、べらぼうに鋭く回るエンジンで、特に7000回転辺りから上のツイン・インジェクションが効き始めると、も〜狂ったような加速をし、レブリミットに当たるまで、パワーが出っぱなしで、ターボでも付いているのか?と思うほどです。
そのエンジンに応じて車体剛性も高く、200km/hオーバーでもビクともしない安定性があり、250km/hからのフルブレーキングでもヨレもしません(注:サーキット)。
普通にのんびり走らせても、120km/hがこのバイクの「平和な巡航速度」です。それ以下で走らせるコトも可能ですが、100km/h以下では、ただ動いてるだけで、「走っている」と言う感覚はありません。
ハンドリングは、フロントタイヤだけで走ってる1輪車のように思えます。ブレーキングしながら車体をバンクをさせ、その減速中に一気にクルッとマシンの向きを変える、そんな特性です。
|
短所 |
道路交通法を遵守していては、このバイクの持ち味は、まったく発揮できません。腰高で足つき性も悪く、ポジションもキツいので視認性も極悪で、交差点の最前列、停止線に止まっても、ハンドルから手を離さないと、信号が見えません。
積載性は皆無に近く、シート下にも車検証以外は入らないと思った方がいいです。
さらに、タンクが鉄ではないので、マグネット式のタンクバックは使えません。
カウルも低く、上体をタンクに伏せなければ、防風効果はありません。
エンジンは高回転型ですが、そこそこ低速トルクもあり、町で走らせるに不便はありませんが、火炎放射器をライター代わりにしてタバコに火をつけてるような、そんなせせこましい物足りなさが常に付きまといます。
|
故障,トラブル |
クラッチ&ブレーキレバーを、自分の好みの位置に動かそうとしたら、ブレーキ・フールド・タンクがカウルのステーに当たってしまい、立ち転けしました。レバーの高さ調整は、ほどんと出来ないと思った方が良いです。 |
その他 |
とにかく速いってコトに関しては、バケモノじみた速さを持つバイクですが、サーキットでタイムを削ろうとするには、旋回速度を上げるなど、技術的にライダーのスキルが伴わないとダメです。900ccや1000ccの、パワー頼みな走りができない分、難しいカテゴリーだと思います。(実際、私はドカティ900SLの時より、鈴鹿東コースでのタイムが落ちた)
レーシングマシンに乗ってみたい…ならば、お勧めなバイクですけど、「カッコイイから」とか、「ツーリングにも使いたい」とか、そう言う一般公道ユースで買うには、不向きなバイクです。
さらに、峠を攻めたいという人にもお勧めできません。先にも書きましたが、フロント依存型で、さらに減速中の向き変えが身上のハンドリングなので、バンクさせたまま、ダラダラとパーシャルを続けたり、アクセルを当ててリア・ステアを狙っても、さほど曲がって行かないし、加速もできません。
こういう特性は、サーキットでこそ武器になりますが、路面状況が悪く、対向車も来るような峠道では、あまり強みにななりません。峠でライバルに勝ちたいのなら、リッタークラスのSSか、トルク特性のいいツイン・スポーツをお勧めします。 |