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我ら素人ライダーのインプレッション/CB750(RC42)

問わず語り
HONDA CB750(RC42)
総合評価 : 100点
年 式 2005 年
走行距離 2,500 km
燃 費 街乗り 17 km/リッター
ツーリング 18 km/リッター
長所
こと公道で乗る限り、これ以上ないほど、乗りやすく、便利で、ライディングの楽しさを存分に味わえるバイクは他にありません。
バイクを自分の手足のように自由に乗りこなす、意のままに操る、そう言うコトができてしまう、驚くべきビッグバイクです。

街乗りでは、1〜2km離れたコンビニに買い物に行くのにも使える気軽さがあり、ツーリングでは、ゆったりしたライポジで、刻々と変化する景色を満喫できる上に、120km/hぐらいまでなら、ノン・カウルでも問題なく巡航できます。広大なリアシートと、低いタンクのおかげで積載性も抜群ですし、高速道路から、大型トラックが行き交う主要国道、山奥の舗装林道に至るまで、どこででもストレス無く、快適に走れます。

そして、特筆したいのがワインディング。80km/h超で旋回するような高速コーナーでは、さすがに車体がヨレヨレしますが、そのしなやかさを使って、文字通り、泳ぐようにコーナーを駆け抜ける心地よさは、闇雲にスピードを追い求めるスーパースポーツとは次元の違う、バイクの醍醐味を感じられます。

ハイサイドやスリップダウンに怯えながら、恐怖感と戦って、ゴールのない公道レースで命を削るよりも、ナナハンを豪快に倒し込んで、スムーズかつ安全に峠を遊ぶ方が、何倍も面白いですよ。また、スーパースポーツがパワーを持てあましてしまうような、センターラインも無い狭い山道では、低速トルクの図太いCB750の方が実は速いんです。あと、ツーリング途中で通過する、ロングディスタンスの峠でも、ライダーの疲労度が軽いCB750の方が、最終的には速く駆け抜けるコトができます。
短所
欲を言えば、CB1300SFのような、広大なシート下スペースが欲しいですね。
あと、CB1300SBのような、フレームマウントのカウル付き(旧ボルドール型)があれば、高速での疲労感を軽減できると思います。
故障,トラブル
皆無。
その他
私は過去に、ホンダのVFR800やCB1300SF、ドカティやハーレーなども所有して乗っていた経験があります。ドカティやハーレーなど、クセの強いバイクに乗ると、「マシンと対話する面白さ」と言われるように、そのバイクを操るコト自体が、バイクに乗る目的になり、それはそれで本当に楽しいのですけど、

ドカティは、ワインディングでは非常に楽しいバイクでしたが、一般道をクルマの流れに従ってノロノロ走るには、まったく不向きなバイクでしたし、

ハーレーで80km/hで巡航する気持ちよさは、他では味わえない物がありましたけど、峠道を攻めるには、あまりに曲がらないバイクでした。

一時の至高の快感を得る為に他を犠牲にする…これも、バイクの楽しみですし、その魅力を否定するどころか、今でも、できるコトならドカやハーレーをもう一度所有したいと思っている私ですが、

その正反対に、どんな時、どんな場面、どんな状況でも、バイクに乗るコト、バイクを操るコトの楽しさを享受できる、そんな万能マシンも、比類無き個性として、もっと評価していいんじゃないでしょうかね?。

CB750は、部品も、作りも、今となっては、ど〜ってコトない普通のバイクで、雑誌によるカテゴライズでは、「ネオ・クラッシク」と言う懐古主義的ジャンルの1台に数えられているほどですけど、これほど状況を選ばず、何でもできるバイクって、本当に、他には無いんですよ。
舶来バイクのアクの強さを崇める前に、自国の職人が、親切丁寧に磨き上げた、乗り手に忠実な「良心的なバイク」の真の価値に目を向けるべきだと思います。
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