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我ら素人ライダーのインプレッション / XL-Degree

J.J
HONDA XL Degree
総合評価 : 90 点
年 式 1991 年
走行距離 92,000 km
燃 費 街乗り 24 km/リッター
ツーリング 30 km/リッター以上
長所
  • 汎用性の高さと、頑丈さ、運用コストの安さと、足用バイクとしては極めて高次元のバイクです。
  • 足用で終わらせるには勿体ない魅力も秘めています。
  • 高速巡航をもこなせるパワーと、それを何時間続けてもへこたれない頑丈さを併せ持ったエンジン。バランサーシャフト入りで、振動もそれほど気になりません。
  • オンオフ何でもござれの、一台で何役もこなす汎用性。
  • なんで売れないのかがわからない隠れ名車です。
短所
  • オフ車の宿命で、長距離走るとケツが痛くなります。
  • ホンダ車の癖に整備製悪し。エンジン周りの寸法がギリギリで、キャブレターばらすのが一苦労です。
  • 暗くて小さいライト。取り付け位置の関係で、対向車からはまだ遠くにいると錯覚するらしく、信号や交差点などでニアミス多発。
  • なぜか始動性激悪。夏場でもチョーク開けなきゃかからない・・・。
  • チョークレバーがハンドル付近(クラッチレバー近辺)に取り付けられていますが、ワイヤーの伸びやら、金具を覆うゴムカバーの劣化などが積み重なり、多走行距離で野ざらし駐車の個体だと、チョークが悪さして、チョークを閉めても閉まりきらなくなるケースが・・・
  • 前期MD26の排気フロントパイプはスチール製ですが、経年劣化で錆びて穴が開く。後期MD31用はステンレス製になっているので、こちらへの交換をお勧めします。
  • 高速巡航性能と引き換えになったオフロード性能。オフ車にしてはやや重めの車体に、高速重視で高く組まれたギア比が、オフロードでの鈍重さに拍車を掛けます。スプロケットの組み方次第で、ある程度は解消できるかもしれません。
故障,トラブル
  • 手元チョークレバーが経年劣化で悪さして、チョークを閉めても閉まりきらなくなり、たまにアイドリングが異常に高回転になるケースが・・・
    自分のは、チョークレバー外して、直接ワイヤー引いてチョークを操作するようにしていますw

    排気フロントパイプが経年劣化で錆びて穴が開き、漏れた排気がCDIにかかり、CDIハングアップ。放置した結果、CDIが破損しました。
    信号待ちなどで停止するたびにエンストするディグリーは、排気に穴があいている恐れがあります。
その他
セローの人気を横目で見ながら、セロー以上の完成度を目指して作られたものの、オフロード性能の差でケチを付けられてしまった悲運の名車。

実際乗れば使い勝手の良さに驚き、遠出をすれば巡航性能の高さにまた驚かされ、オフ車なりに未舗装路に足を踏み入れれば、行動範囲の広さにまた驚かされる、一台で何粒も美味しい名機です。

前期MD26(ドラムブレーキ)の見た目の貧相さも手伝って、正直不人気車ですが、基本頑丈なので、古めの個体でも小整備で息を吹き返し、その後は想像以上にいい走りを堪能させてくれます。

飛ばしても、ゆっくり走っても楽しいバイクです。

安くて良いバイクが欲しい・・・と思う方、見た目に惑わされず、是非乗ってみてください。世界が変わります。
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