CASIO『Gブロス(G. BROS.) GV-20』
■ フォーカス
フォーカスは、「固定焦点、マクロモード付き」で、標準は約60cm〜∞、マクロは約10cmとなっています。この「固定焦点」とは、被写界深度(ピントの合う範囲)の原理を利用して、ピントが合う領域を広くする方法ですから、厳密な意味でのピントがピッタリ合う範囲以外はピントがやや甘くなることになります。
ピントがやや甘くなると言っても、ピンぼけになるという意味ではなく、あくまで写真としてみた場合大きく拡大しなければ問題にならないレベルだと言うことです。右写真は、標準とマクロの切り替えですが、約60cmというのは顔から胸にかけての範囲になります。
メーカーの公表値がないためにあくまで私の推測ですが、一般的に「固定焦点」の場合は最短距離の約2倍程度の位置にピントが合わせてある事が多いようです。Gブロスにおいてもおそらく同じくらいの距離にピントが合わせてあり、後は被写界深度を利用してピンぼけにならないようにしてあると思われます。
これは、Gブロスに限らず固定焦点の方式を採用する一般的なコンパクトカメラやデジカメは同じ事が言え、記念写真などで腰から上とバックの風景を撮る場合は人の顔にピントが合う位置になりますので、よほど画像を拡大しない限りはピントが若干甘くなっているのは気にはならないレベルでしょう。
ただ、マクロ撮影においては固定焦点は不利な面が多くなります。これは、被写界深度が近くのものにはピントが合いにくく、遠くのものは合いやすくなるためです。マクロ撮影をする場合は、モニターでピントが合っているかを確認しながら撮ることが重要ですが、どちらかというとモニターではピントの確認が難しいので、使いやすいとは言い難い印象でした。
■ 絞り、シャッター
レンズのF2.8と言う数値は絞りの開放状態の数値で、絞りはF2.8/9.7 の自動切替式です。これに1〜1/1500秒のCCD電子シャッター/メカシャッター併用となります。
右の写真は、青森〜函館間のフェリー乗り場でフェリーに乗船する際に静止状態で撮影したものです(フラッシュは使用せず)。なお、撮影モード切替で「夜景モード」にできますが、面倒だったのでデフォルトの設定で撮影しました。
参考までに、Gブロスの画像ファイルのEXIF データ (※5) を見てみると、ISO感度:100、露光時間:1/6秒、F値(絞り):F2.8となっています。このことから、もう少し暗い条件でも撮影が可能だと言うことが分かります。
※5
「EXIF データ」とは、画像を撮影したデジタルカメラの情報で、最近の各社のデジカメの画像データ形式ではExifデータといういろいろなデータが埋め込まれています。
DATA 2003年7月
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