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Bike de ふらっと(Touring Memorial) >> ツーリングの思い出(ツーリング記) |
行きは天国、帰りは地獄
今年(1999年)の三月上旬に、ツーリングで九州に行った時、行きと帰りがまるっきり違うという強烈な経験をしたので、紹介します。 旅の三日目、私は熊本にいました。熊本で就職している兄と天草へとツーリングに行くことになり、朝早くからの出発となりました。私は250なんですが、なんせ兄は90のスクーター。のんびりとしたツーリングとなりました。 天草は絶好のツーリングスポットとして有名で、終始美しい海を見ながら走ることができます。それぞれの道には、例えば「天草パールライン」とか、「天草ロザリオライン」みたいな愛称がつけられていることからも、その魅力は充分に伝わって来ることでしょう。天気もよく、日の光が海面でキラキラと反射され、なんとも美しいのです。途中立ち寄った道の駅から砂浜に降りてみると、海の色が、淡いブルーのような、グリーンのような、透き通る水でビックリした程です。こんな感じで、なんとも爽快な往路でした。 天草の最南端の牛深に到着し、いよいよ復路です。この頃には、雲行きが怪しくなってきていました。それでもスクーターに乗っている兄は、風が吹く度大きく揺さぶられ、気が気でなかったそうです。もちろん、私も気が気でなかったのですが・・・。 天草の最南端の牛深に到着し、いよいよ復路です。この頃には、雲行きが怪しくなってきていました。それでも,ペースを上げる訳にもいかず,のんびりとしたペースでトコトコ走らなければなりません。 さすがに三月上旬とだけあって,太陽が隠れると,俄然寒くなってきます.さらに,それに追い討ちをかけるように雨が落ちてきたのです。特に海岸線の道路は風が強く,雨も容赦無く降り注ぎます。雨風は止むどころか,その勢いをますます増してきます。道路脇の木はしなるように大きく揺れ,行きに見た穏やかで美しい海は,その表情を一変し,激しくうねり,荒れ狂い,波しぶきを浴びせ掛けてきます。 まさに,台風の中を走っているようなのです.車体の軽い90に乗っている兄は、風が吹く度大きく揺さぶられ、気が気でなかったそうです。もちろん、私も気が気でなかったのですが・・・。やっと、兄の家に着いた時には、体が硬直し、バイクから転げ落ちるようにして降りた程です。もう,指の感覚なんて殆ど無かったですから。 自然の優しさと厳しさの両面を見たツーリングでした。でも、できれば優しい面だけみたいなー・・・。 |
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