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30才前の激走!富山県〜鳥取県一泊 (4)

Porly

舞鶴から敦賀に向けて出発してからすぐに、ぽつぽつと雨が降り始めた。往きにもとおった原発沿いの道を走る。何となく雨脚が強くなってきた。先を急ぐ。

しかし、敦賀市街に入る直前で、遂に来た。土砂降りの雨だ。たまらずにすぐそこにあったオートバックスの駐車場に入る。慌てて雨具のズボンを出すが、もうほとんど間に合わない。とりあえづ雨具だけをもってオートバックスの整備場に逃げ込む。雨具のズボンをはいていたら、オートバックスの店員さんが、「単車の人はあまり来ないんだけどねぇ。この雨じゃぁしょうがないから、少し休んでいきなよ。」といってくれた。

 鍵をつけたままの単車と荷物は、店の中からはほとんど見えない。それくらいの土砂降りになっていた。10分ぐらいしたら、少しは視界が晴れてきた。バイクも、荷物もびしょびしょになっていた。

 いつまでもここにいてもしょうがないので、オートバックスの店員さんにお礼を言ってから出発した。上半身はぬれてはいないが、グローブもジーンズもびしょびしょである。なんとか加賀市に入ったあたりで、もうすでに暗くなっていた。

 金沢市に入ってからは、何回も通ったことのある国道8号線なので、少しは気が楽になってはきたが、体が冷えきっていた。へたに道を知っていると、つい無理をしてしまう。「もう少しで富山県内に入る」と思うと、県境を越えてから休もうなどと考えた。

 しかし、大事なことを忘れている。県境は、倶利迦羅峠である。案の定体はどんどん冷えてくるし、峠で休むところもない。指先は動かなくなっているし、あたりは真っ暗で不安になってくる。相変わらず雨は降りつづいているし、体力と思考力が落ちてゆく。トンネルの中はあったかいけど、シールドが曇って見えない。

 しかし、峠はいつまでも続くわけではなく、次第に体感温度も上がってきた。富山県小矢部市に入った。小矢部市内のコンビニでトイレを借りる。すっきりしてから、缶コーヒーを飲む。なぜ、ツーリングの時は缶コーヒーなのだろうか?缶コーヒーは糖分が多いので、血糖値が上り眠気を誘う。決して眠気覚ましにはならないのだが、なぜか缶コーヒーである。ここから家までは約1時間くらいで着く。事故は、自宅から1.5kmの範囲でよく起こるというので、気をつけて帰ろう。

 トリップメーターは、もうすぐ3000kmになろうとしていた。
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