2003北海道一周・早周りツーリング (47)
■ 6月6日:エンジンがかからない....
さあ、宗谷岬に向けて出発!と、気持ちはすでにスタートできる状態なのにエンジンがかからない! こういう時こそ冷静に一つずつチェックして問題点を見つけないといけない。昨日はエンジンを止めるまで何も問題がなかったが、ヒューズに問題が無くキーをオンにしてもヘッドライトが点いていないことも考えると、バッテリーが一番怪しい。
Vmaxは、キャブレターよりガソリンタンクの方が低い位置にあるため燃料をポンプでキャブレターに送っています。キーをひねるとモーターの作動音がするのですが、それもしなかったことを考えると、かなり重傷の可能性があります。バッテリーが突然ダウンしてしまう事を「バッテリーが死ぬ」と表現しているのですが、こうなってしまうと充電してもダメです。北海道で、しかも明日の夜にはフェリーに乗らなければいけないので、さすがにブルーな気分になってきました。
念のためにバッテリーを取り外してチェックしましたが、バッテリーが突然死んだ時の症状は現れていませんから、他に原因があるのかをチェック。もし、オルタネーターやジェネレータートラブルだと、仮にバッテリーを交換しても苫小牧まで走れるかどうかは距離から考え微妙なところですから、原因が電気系のリークであることを願うばかりです。すると、無線機の12V用コードが断線してボディに接触しているのを発見。しかも運悪くヒューズ手前で...
原因がオルタネーターやジェネレータートラブルではない事が分かったので一安心。バイクの場合、自動車と違って車種事にバッテリーの大きさが違いますが、バッテリーの突然死でもその気になればごまかしが利くので、家に帰ることだけはできます。30年以上バイクに乗っていると、他人にはお勧めできない裏技(ノウハウ?)はたくさん持っていますから幾分かは気が楽になりました(笑)。
■ 車重270kg近くを朝から押しがけ...
車検証の車両重量(ガソリンやオイル等、走行に必要な装備をした状態で、乗員や荷物の積載をしていない状態の重さ)が270kg、しかもV型4気筒は経験上並列4気筒に比べて押しがけ面で不利なうえに、バッテリーが上がりきった状態だから燃料ポンプからキャブレターにガソリンが送り込まれないので、何度か押しがけに失敗すると押しがけも不可能になります。北海道で、しかも朝の5時過ぎからVmaxの押しがけをするとは思っていませんでした。
第一回目は、50mほど助走して押しがけスタート、クラッチミートの瞬間「ボボッ..」とはいいましたがダメ。第二回目は気合いを入れて100mの助走でチャレンジ、結果はやはりダメ。気温は低いのに汗がタラタラ、息はとぎれとぎれになるまで数回頑張りましたがエンジンに火は入りませんでした。すでにキャブレターに残っているガソリンも無くなったようですから、これ以上はどんなに頑張ってもダメなのが分かっているので、次の手段に。
国道239号線とはいえ、朝の5時過ぎに走っている車なんていません。5分に1台通るかどうかの状態で、来る車数台に手を挙げて止まってもらい、「ブースターケーブルをお持ちではありませんか?」と聞くのですが、「持っていない」との返事ばかり。さすがに諦め、付近の家の方が起きて外に出るのを待つことにしました。
少しすると、道端に荷物を降ろし(押しがけをするため車体を軽くするため)、シートも外したバイクの横に座り込んでいる人間を見れば怪しいと思うのが普通なのに、新聞配達をしていた年配の女性の方が「どうしたの?」と声をかけてくれました。訳を話し、「ブースターケーブルを探している」と伝えると、「私の配達先で起きている人がいれば聞いてきてあげるから待っていて」と言って、勢いよく自転車で走り去られました。
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