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バイクで使う無線の種類と免許

3. 特定小電力トランシーバーとアマチュア無線の相違点

(1) 送信出力が異なる

無線機には、それぞれ出力(空中線電力)があり、その出力で電波の届く距離が違います。なお、出力に比例して電波が届くというものではありません。特定小電力トランシーバーは10mW(0.01W)に制限されていますが、アマチュア無線の最初に取る免許の『第4級アマチュア無線技士免許』の場合、最高で10Wまで認められています。この差を考えると、「1000倍の距離まで届くのではないか?」と思うのが人情です。単純な計算ですと、特定小電力トランシーバーの目安が市街地では約100〜200mですから、200kmの距離まで交信が可能に思えますが、これは正解でも間違いでもありません。

『電波』というものは、単純な計算通りに行かないのが面白いので、『アマチュア無線』という趣味がある訳です。余談ですが、私は車に付けた2m弱のアンテナと50MHz帯10W出力の無線機でオーストラリアとの交信もしたことがありますが、電波に関する諸条件が整った状態での話なので、この部分は「ツーリング」に関係ないので詳しくは割愛します。

バイクで使うことが多い144MHz、もしくは435MHz帯を例に出すと、特定小電力トランシーバーとアンテナが同じ条件で比較した場合、ハンディ型トランシーバー(一般には最高6W)ですと市街地で1〜2km程度までだと思っていただけばいいかと思います。

(2) アンテナ交換の可否

出力以外にも相違点があり、特定小電力トランシーバーはアンテナを交換することが認められていませんが、アマチュア無線ではアンテナに関しての制限は基本的にはありません。このアンテナというものは、無線においては非常に重要であり、出力をあげるのよりもアンテナを交換する方が安く、確実に電波を遠くまでとばすことができます。

このように電波を出す力(出力)も無視はできませんが、本当に重要なのはトータルの性能なのです。バイクも同じで、いくら大きな馬力を出すエンジンがあっても、タイヤが丸坊主だったり、マフラーが詰まっていたら、本来の持つポテンシャルを使い切ることができません。つまり、無線機の場合も、出力が大幅に上待っていてもアンテナがお粗末だと本来のパワーがロスしてしまって役に立たないばかりか、逆に聞こえにくい場合もあります。

具体的な例を出すと、Aさんが5W、Bさんが0.5Wで、同じアンテナで電波を出したとすると、Aさんが離れた所にいるBさんに話しかけたとすると、AさんからBさんには聞こえるけど、BさんからAさんには聞こえないというケースが出てきます。次にAさんが5Wで標準の10cm程度のアンテナ、Bさんが0.5Wで80cm程度のモービルアンテナを使用し電波を出したとします。

ケーブルのロスなどを無視して単純に考えると、Bさんの方が遠くまで電波が届き、遠くの電波を聞くことが可能なはずです。アンテナには、利得というものがありdb(デシベル)で性能を表すのですが、この差が出力の差を縮めてくれるのです。

詳しく書くと、数ページでは収まりませんのでこれも割愛しますが、ここでは無線機の出力だけでは電波の届く距離は決まらないという事を知っておいていただければいいともいます。

(3) 総括

以上のように、特定小電力トランシーバーとアマチュア無線を比べると、アマチュア無線を始める場合には、免許や無線機にかかる費用、そして無線機にかかる費用(およそ2倍以上)が比べようのないほど違ってきます。したがって、費用対効果を十分考えてからみなさんの用途に合わせて結論を出して下さい。
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※ 注:本文は、2001年8月時点で情報を整理したものです。
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