普段何気なく走っていますが、オートバイのタイヤの設置面積はどのくらいかご存じですか?
最近タイヤサイズが太くなってきていると言うもののせいぜいタバコの箱くらいの面積しか路面と接していません。そのわずかな接地面積に命を預けているわけだから考えてみると怖いですね。
ツーリングの楽しみの一つに「見知らぬ道を走る」があります。普段走り慣れた道ではなく、全く走ったことがない道を走ると新鮮で楽しいですね。でも、見知らぬ道を走ると言うことは、コーナーがどのくらい曲がっているのか、コーナーの先がどうなっているのかを知らないわけです。とっさの時に急ブレーキを掛けて停まろうとしてタイヤがスリップしてしまって事故に遭ってしまってはせっかくのツーリングも台無しです。こうならないためにもすり減ったタイヤは、迷わず交換をしましょう。
タイヤの交換時期の一つの目安に「スリップサイン」があります。ある日、免許を取り立ての初心者の方から「タイヤって何キロくらいで交換ですか?」と聞かれました。「オイルなどは、一定の走行距離で交換するけど、タイヤはスリップサインで判断するんだよ」と答えると、「スリップサインって何ですか?」と再び問いが返ってきました。
意外とスリップサインの意味を知らない方が多くいるようなので、写真を見ながら説明します。写真の赤色の円の中に△の印があるのが分かるでしょうか? これが、スリップサインのある位置を示しています。つまり、この△の印からタイヤ表面中央に見ていくと溝の中に一段高い部分があるのが見えるはずです。
タイヤがすり減ってくると、この部分が写真の黄色の円のようにブロックパターンがつながったようになります。写真の黄色の中で溝部分が濃い灰色になっているのが分かると思います。このようにブロックパターンがつながってしまったら「スリップサインが出た状態(注1)」と言います。もちろんこの状態ですぐにスリップしてしまって転倒になるということはありません(無理なコーナーリングではもちろん危険な領域といえます)。しかし、この状態になったらタイヤ交換の時期ですから必ずタイヤを替えましょう。車検を受ける必要のある251cc以上のバイクですとこの状態では車検は受かりませんよ。
注1:スリップサインは、一カ所ではありません。写真の場合、黄色の円の少し上にある溝にもスリップサインがあるのが分かると思います。
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